Bluetoothの新規格、2009年内に登場の見通し/index/rss|ワイヤレス技術|トピックス|Computerworld

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Bluetoothの新規格、2009年内に登場の見通し

低消費電力版と高速通信版の2種類
(2009年02月20日)

 Bluetooth規格の策定などを行っている団体「Bluetooth Special Interest Group(SIG)」は、現在のBluetooth規格よりもエネルギー効率を向上させたものと、高速化を図ったものの、2種類の規格開発に取り組んでいる。Bluetooth SIGでエグゼクティブ・ディレクターを務めるマイク・フォーリー(Mike Foley)氏は、「これら新規格はBluetoothの用途を大きく広げるような仕様になる」と説明している。

 Bluetoothは、モバイル・デバイスやヘッドセット、PCとマウス、プリンタなどを無線接続する技術として利用されることが多い。

 フォーリー氏は、2009年内に開発作業が完了すると見られる新規格のBluetoothについて、「低消費電力の新Bluetoothは、携帯電話やPCなどよりも、消費電力の制約が大きい時計や心拍数モニターなどのデバイスにも利用可能だ」と語っている。

 また同氏は、「時計業界も新Bluetoothに大きな期待を寄せている。近年、携帯電話を時計代わりに使う人が増えているため、時計の需要は減りつつある」と語り、低消費電力の新Blutoothを利用した携帯電話と腕時計の連携に、時計業界が強い期待感を示していると強調した。

 米国の調査会社Gartnerのアナリスト、ニック・ジョーンズ(Nick Jones)氏は、「低消費電力の新Bluetoothは、ほとんどの時間待機モードの状態になっているセンサーなどに最適だ。新Bluetoothを採用すれば、数年間バッテリ交換不要のセンサーを設計できる。例えば、家庭用サーモスタットなど、携帯電話を使って遠隔操作できるようなセンサーに利用できる」と指摘する。

 ちなみにジョーンズ氏は、向こう2年間の最も重要な無線技術として、新Bluetoothに注目すべきだと主張している人物だ。

 一方、高速化を図った新Bluetoothは、コンピュータから携帯電話に無線でMP3ファイルを送ったり、デジタル・カメラからコンピュータに大量の画像を素早くダウンロードしたりするなどの用途に役立つと期待されている。フォーリー氏は、「デジタル・ビデオカメラからテレビに直接高精細動画をストリーミングできるような、100Mbpsの転送速度を達成することが、Bluetooth SIGの最終目標だ」と説明している。

 すでに無線半導体ベンダーの米国Broadcomは、802.11n規格のWi-Fi、Bluetooth、FM無線技術を統合したチップを開発している。同社は今年1月にラスベガスで開催された家電分野の展示会「International Consumer Electronics Show(CES)2009」において、24Mbpsの転送速度を実現した、高速Bluetoothを紹介した。

 同社でシニア製品マネジャーを務めるロン・ワン(Ron Wang)氏は、紹介デモには自社の無線LANチップを使用し、現在はWi-Fi用となっている802.11チャンネルを利用してテストを行ったと説明した。

 なお同氏によると、PCから携帯電話にファイルを送信する場合は20Mbpsから24Mbpsの転送速度が得られるが、携帯電話からPCにデータを送る場合には、10Mbps程度が限界だという。

 高速化と低消費電力の面では改良が進むBluetoothだが、約100メートル以内という到達距離は変わらないもようだ。フォーリー氏によると、「短距離のデータ転送プロトコル」というスタンスを維持したいのが、Bluetooth SIGの意向だという。

 「新Bluetoothの到達範囲が、従来のものよりも広がる可能性はある。しかし、それはあくまでも“副産物”だ。Bluetoothはパーソナル・エリアに限定された通信技術であり、パーソナル・スペースでの用途にこだわりたいと考えている」(フォーリー氏)

(Brad Reed/Network World米国版)

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