DFSに対する誤解を解く |ワイヤレス技術|トピックス|Computerworld

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ワイヤレス技術

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【連載】

DFSに対する誤解を解く

Wireless Alert 第1回
(2008年09月22日)

「DFS(Dynamic Frequency Selection、動的周波数選択)」と呼ばれる技術をめぐって、802.11nシステムについての混乱が生じている。DFSによるパフォーマンスへの影響とは別に、まずは米国FCC(連邦通信委員会)が定めた規制への準拠についてもよく理解しておく必要がある。

 「DFS(Dynamic Frequency Selection、動的周波数選択)」と呼ばれる技術をめぐって、802.11nシステムについての混乱が生じている。DFSによるパフォーマンスへの影響とは別に、まずは米国FCC(連邦通信委員会)が定めた規制への準拠についてもよく理解しておく必要がある。

 2006年1月、米国政府は無線LAN通信向けに、5GHz帯にある幾つかのチャネルを追加で開放した。その主な目的は、無線LANのキャパシティを拡張することだった。理屈の上では、より多くのチャネルを使うことによって、通信可能なトラフィックの総量はより大きく(高速に)なる。そのため、このチャネルの開放は歓迎すべきことととらえられていた。

 FCCは「UNII(Unlicensed National Information Infrastructure)」と呼ばれる免許不要チャネル(具体的には5.25〜5.35GHz帯と5.47〜5.725GHz帯)の利用を許可し、製品の認証を行っていた。ただし、当時はまだIEEEにおいて802.11nの仕様が固まっておらず、そのチャネルを利用しているのは802.11aシステムだけであった。

 UNIIの周波数帯は軍用レーダーや気象レーダーなどの用途でも使われるため、これらの周波数帯を利用する製品の場合は特別に、FCCからDFS技術をサポートしているという認証を受けなければならない。DFSは、前述した2つのUNIIチャネルでレーダー電波の存在を検出し、無線LANの送信波が干渉するようであれば即座にほかのチャネルへと切り替えて、レーダーにチャネルを譲る。バーコードスキャナを無線LANでワイヤレス化することよりも、国家の安全保障に関する事柄のほうが優先されるべきだ、という理屈である。

 ワシントンD.C.のフィッシュ&リチャードソン法律事務所で、規制実務分野のマネージングプリンシパルを務めるテリー・マーン(Terry Mahn)氏は次のように述べる。「無線LANシステムのベンダーがこうした方法による干渉回避対策を望まない場合は、システムインテグレーターやエンドユーザーが解除できないような手段でUNIIチャネルの利用をブロックすることも認められている」。

 実際のところ、802.11nが話題に上るようになった時点では、無線LANシステムのベンダーはまだ、新チャネルが使えるようになった802.11aネットワークをようやく導入し始めたところだった。だが、802.11nの高速なスループットは5GHz帯に大きく依存しており、結局802.11nに期待する多くの企業が802.11aの導入を見送ることになった。

 さて、ここで質問である。貴社の採用する(採用しようとしている)802.11nシステムは、DFSをサポートしているだろうか。答えが「No」ならば、何かデメリットはあるのだろうか。逆に、答えが「Yes」の場合はどうか。

 その答えは、必要とする無線LANシステムのキャパシティや干渉回避のためのアプローチ、そして採用する無線LANシステムに大きく左右される。私が何を言わんとしているのかは、今後の連載で取り上げたい。

(Computerworld.jp)

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