北京航空航天大学、W3Cの4番目のホスト機関に
既存ホスト機関のMIT、慶応大学、ERCIMとともにW3Cを共同運営へWeb技術の標準化と相互運用性の確保を目的とする団体「W3C(World Wide Web Consortium)」は1月20日、中国の北京航空航天大学(Beihang University)がW3Cの4番目のホスト機関になったことを発表した。
これにより、中国の企業、Web開発者、研究機関、および40か国以上の会員が参加するW3Cの国際コミュニティのコラボレーションの機会が拡充されるだろうと、W3Cでは期待している。
W3Cはこれまで、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)、日本の慶応大学、フランスに本部を置く欧州情報処理数学研究コンソーシアム(ERCIM)がホスト機関として共同運営してきた。今後は北京航空航天大学を加えた4つのホスト機関が、W3Cの活動の管理に共同責任を負うと、W3Cは声明で述べている。
北京航空航天大学は北京にあり、中国の航空宇宙分野への貢献で知られている。W3Cは2006年に同大学内にオフィスを開設している。
W3Cの北京航空航天大学オフィスは従来、開発者との関係に重点を置いて活動し、スタッフは1~2人しかいなかったと、W3Cの広報担当者、イアン・ジェーコブズ(Ian Jacobs)氏は述べている。同大学がホスト機関となったことで、W3Cの技術および管理スタッフが中国に関連する活動を国外でも行えるようになり、チームの規模は7~10人になるという。
W3Cでは「中国は戦略的に重要な地域になった」とも述べている。中国はインターネット・ユーザー数が2012年末時点で5億6,400万人と世界最大で、出荷台数ベースでPCとスマートフォンの世界最大の市場でもある。
北京航空航天大学がホスト機関になったのを機に、W3Cは中国での活動を拡大し、国際Web標準の策定にかかわる企業と開発者を増やすことを目指していると、ジェーコブズ氏は述べている。
現在、中国では22の企業や機関がW3Cの会員となっている。その中には検索大手のBaidu、メッセージングおよびゲーム・プロバイダーのTencent、通信機器のHuaweiなどの企業や、政府機関の中国科学院、国有携帯キャリアのChina Unicomなどが含まれる。
近い将来、W3Cの中国での取り組みでは、モバイル技術とオンライン・ブラウザが大きな比重を占めるようになるだろうと、ジェーコブズ氏は語った。
W3Cは2012年12月にHTML5の仕様策定完了を発表しており、HTML5とOpen Web Platformのパフォーマンスと相互運用性の向上に力を入れている。
(Michael Kan/IDG News Service北京支局)





























