SamsungとAdidas、Apple/Nike対抗のランナー向けケータイを共同開発
シューズ・センサーや心拍センサーと連動し、ジョギング中の各種情報を表示韓国Samsung ElectronicsとドイツのAdidasは3月6日、携帯電話やシューズ・センサーなどで構成されるランナー向けスポーツ・キット「miCoach」を共同開発したと発表した。
miCoachは、音楽再生機能を搭載したSamsungの携帯電話を利用しており、ユーザーの走行ペースが落ちているときに「speed up(もっと速く)」と伝えたり、心拍数や残りの走行時間などの最新情報を提供したりするシステムである。携帯電話やランニング・シューズに取り付けるセンサーのほか、心拍センサー、フィットネス・プログラムを組んで記録を取るWebトレーニング日誌からなる。
SamsungとAdidasは、miCoachで米国Appleと米国Nikeに対抗する構えだ。AppleとNikeは2006年7月、アクティブなライフスタイルを送る人々をターゲットに「Nike+iPod」スポーツ・キットの販売を開始している。
Nike+iPodもトレーニングを記録し、イヤホンとiPodの画面を通じてランナーに走行距離や燃焼したカロリー量といった情報を知らせるシステムだ。
両システムの主な違いは、miCoachが携帯電話を利用しているのに対し、Nike+iPodは単なるミュージック・プレーヤーを利用している点である。ランナーは、miCoachを利用中でも音楽とトレーニングを中止し、かかってきた電話に応答することができる。一方で、miCoach用携帯電話で音楽を保存できる容量は、iPodよりはるかに少ない。ちなみに、miCoachのメモリ容量は1GBで、対する「iPod Nano」の容量は4GBか8GBである。
両システムの価格も異なる。miCoachでは、miCoach用携帯電話と心拍数モニター、シューズ・センサーなどで構成するデラックス・キットの価格が約400ユーロ(612ドル)となる。これに対してNike+iPodは、iPod Nano(8GB)、100ドル相当のNike製シューズ・ギフト券などで構成するNike+Sportキットの価格が328ドルである。
miCoachの利点は、Nike+iPodとは異なり、特定ブランドのシューズに束縛されることがない点である。miCoachに付属するセンサーはランナーのシューズの組み紐に装着できるのに対し、Nike+iPodのセンサーはNike製シューズの中に組み込まれる。
Samsungの代理人、ソフィア・キム(Sophia Kim)氏によると、miCoachは当初ドイツで販売され、3月末までに欧州のほかの国々でも入手可能になるという。また、SamsungとAdidasの販売店および携帯電話販売店を通じて、少なくとも2種類の異なるキットが販売される計画だ。miCoach用携帯電話とアームバンドを含む基本キットの価格は約200ユーロで、シューズ・センサー/心拍数モニターなどを含むデラックス・キットの価格は約400ユーロとなる。
Kim氏によれば、価格はまだ正式に決定したわけではなく、北米やアジアでの販売スケジュールも未定だとしている。
miCoach用携帯電話は、厚さが14.5ミリのスライド型であり、液晶ディスプレイには2インチ・サイズを採用。背面はグリップ感をよくするためにざらつきを出している。カラー・バリエーションは、ピンク/レッド/ダーク・グレー/サファイア/シルバーなど7種類を用意している。200万画素のカメラを内蔵し、USB、またはBluetoothによるPCとの接続も可能である。
Kim氏によると、miCoachのモニタリング・システムとWebベースのコーチング/トレーニング・システムはAdidasが設計を担当したという。今後、両社は販売マーケティングにおいて強固なパートナーシップを構築していく考えだ。
(Dan Nystedt/IDG News Service 台北支局)



























