セールスフォースとHPの好調な四半期決算を株式市場は好感/index/rss|IT業界動向|トピックス|Computerworld

CW_Welcomeバナー

header_cwr_head_mid_fl_logo

CW_ウルトラバナー_Topics02

CW_ウルトラバナー_Topics04

CW_ウルトラバナー_Topics05

CW_ウルトラバナー_Topics06

CW_ウルトラバナー_Topics07

CW_ウルトラバナー_Topics08

IT業界動向

RSS
【今週のウォール街】

セールスフォースとHPの好調な四半期決算を株式市場は好感

ヤフー買収交渉の再開で、IT業界には新たな波紋
(2008年05月23日)

 米国Salesforce.comと米国Hewlett-Packard(HP)が好調な決算を発表したことで、投資家の間に安心感が広がっている。一方、新たな局面に入りつつある米国Microsoftによる米国Yahoo!の買収は、インターネット業界の再編を予感させている。

 Salesforce.comは5月21日、2009会計年度第1四半期(2008年2-4月期)の決算を発表した。同社は、SaaS(Software as a Service)分野のパイオニアであり、ホステッド型ERP分野でも覇権争いを続けている。同社の第1四半期の売上高は2億4,760万ドル、利益は960万ドルだった(前年同期の売上高は1億6,240万ドル、利益は73万ドル)。今回の決算を受け、同社は今年の売上高と利益の見通しを上方修正している。

 Salesforce.comのCEO、マーク・ベニオフ(Marc Benioff)氏は、他のSaaS企業と比べて同社が急成長している点を電話会見で強調した。これは事実だが、Microsoftなどの大手ベンダーがビジネス・アプリケーションをWebベースへ移行する動きを強めた場合、競争激化は必至となる。この点に関してBenioff氏は、Microsoftと顧客を奪い合う状況には今のところなっていないとしている。

 その一方でSalesforce.comは、比較的規模の大きい企業からも支持を獲得しつつある。クラウド型のアプリケーション開発を可能にする同社のプラットフォーム「Force.com」がCRM以外の市場も切り開く可能性についても、一部のアナリストは大いにありうると指摘している。

 米国の投資銀行Jefferiesのアナリスト、ロス・マクミラン(Ross MacMillan)氏は、Salesforce.comの決算発表を受け、同社の格付けを「hold(据置)」から「buy(買い)」に変更した。同社株の5月22日の終値は、前日よりも3.65ドル高い66.31ドルだった。

 21日にはHPも好調な決算を発表した(関連記事)。同社は、ITサービス企業の米国EDSを139億ドルで買収すると発表した際(関連記事)、2008会計年度第2四半期(2-4月期)決算の見通しも明らかにしていたため、市場の受け止め方は冷静だった。第2四半期のHPの売上高は、ノートPCの販売が好調だったことから、前年同期比11%増の283億ドルとなった。純利益も前年の17億8,000万ドルから20億6,000万ドルに増加している。

 HPのCEO、マーク・ハード(Mark Hurd)氏によると、米国市場ではストレージやハイエンド・サーバ、プリンタなどの需要が堅調だったものの、一部で需要の落ち込みが見られ、これが同社の決算にも影を落としているという。Citigroup Global Markets Equity Researchによれば、x86製品の販売はアナリストの予想を下回ったものの、ノートPCが好調だったため、HPのPC出荷台数の伸び率は業界平均を上回っている。

 その一方で、EDSをどのような形で統合するかについては、一部で懸念が広がっている。しかしウォール街は、これまですぐれた実績を残しているHurd氏に総じて好意的であり、同氏の戦略実行能力への信頼も厚い。21日のHPの株価は、市場全体の値下がり基調につられていったん下落したが、22日の終値は前日よりも0.10ドル高い44.90ドルとなった。

 そうしたなか、MicrosoftによるYahoo!買収の話題が、引き続きインターネット業界にさまざまな影響を与えている。投資家のカール・アイカーン(Carl Icahn)氏は、買収計画を成就させるためにYahoo!の現経営陣を交代させようとしており、MicrosoftもYahoo!との交渉を再開したことを明らかにした(関連記事)。Microsoftは先週、「Yahoo!を完全買収するのではなく、Yahoo!に出資するという選択肢を提示した」との声明を発表しており、これが業界内で波紋を広げている。

 買収に抵抗し続けているYahoo!経営陣にとって、検索市場でのシェアの伸び悩みというニュースは頭の痛いところだろう。

 22日に発表されたcomScoreの調査リポートによると、検索分野におけるGoogleのシェアが相変わらず好調な伸びを示しているのに対し、Yahoo!のシェアは横ばいだった。Googleは今年4月、米国における検索エンジンのシェアを61.6%に伸ばした(3月のシェアは59.8%)。シェア2位のYahoo!は20.4%、3位のMicrosoftは9.1%であり、検索分野ではGoogleだけが市場シェアを伸ばしている。

 なお、多くのハイテク企業が上場するNasdaqの平均株価は、今年3月は値上がりを続けていたが、5月に入って伸び悩んでいる。その主な原因は、原油価格の高騰にあるとの見方が強い。原油価格は、21日夜の取引で市場最高値となる1バレル135ドルを付けた後、22日には若干値下がりしたが、価格高騰の影響は経済のあらゆる分野に波及している。

(Marc Ferranti/IDG News Serviceニューヨーク支局)

記事詳細テキストバナー

ページの先頭へ戻る