ICANN、新たなgTLD取得方法に関する意見を募集
TLD取得の非特権化や英語以外の文字への対応を計画インターネットのドメイン名を監督している非営利組織ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)が、汎用トップレベル・ドメイン(gTLD)の市場を開放する案について意見を募集している。この案は、18万5,000ドルを払えば基本的にだれでも新たなgTLDを取得できるようにするというものだ。
ICANNのプランは、新たなgTLD案が提出された場合、それに対し第三者が一定の根拠の下に異議を申し立てられるようにしつつ、これまで煩雑だったgTLD承認プロセスを簡素化しようというものだ。ICANNは汎用TLDを申請する団体に18万5,000ドルを請求し、そのほとんどを申請内容の評価に振り向ける意向だ。
「米国政府を含め、世界数カ国の政府が10年近く前からgTLD承認プロセスの簡素化を求めてきた」と、ICANNのエグゼクティブ・オフィサー兼法人担当バイスプレジデントを務めるポール・レビンス(Paul Levins)氏は明かす。
現在、gTLDとスポンサードTLD(sTLD)は、「.com」「.org」「.biz」「.info」など21種類しかなく、これらのTLDはすべてアルファベットを使用している。レビンス氏によれば、ICANNの提案はgTLDを英語以外の文字にも開放することを目指す」ものだという。
gTLD承認プロセスの合理化は長い間議論されており、不快なgTLDを取得しようとする団体について不安視する声も挙がっていた。ICANNの提案では、人種差別や性差別など、不快なgTLD案が提出された場合、第三者がそれに異議を申し立てられることになっている。この場合、ICANNとは独立した組織が論争を解決し、また、2つ以上の団体が特定のTLDを希望しいる場合はオークションによって解決することになる。
「18万5,000ドルという金額は、申請内容を評価し、リスクを排除するために必要となるコストを算定して決めた。余剰金はインターネット・コミュニティの要望をもとに再分配するつもりだ」とレビンス氏。この金額は、不快なドメインの登録を回避するうえでも有効なはずだ。6ドル程度で入手できるわけではなく、かなり高額な出費になるからだ」と同氏は強調する。
2006年から2007年にかけて、ICANNによる従来のgTLD承認方法が非難を浴びたことがあった。ICANNの理事会が成人向けコンテンツを意味する「.xxx」というgTLD申請を二度にわたり拒否したことが発端だ。これは、フロリダ州のあるベンチャー企業がポルノ・サイト用として提案したが、一部の宗教団体ばかりか、ポルノ・サイト運営者からも反対された。「.xxx」ドメインが生まれるとアダルト・コンテンツが切り離され、政府の規制対象になりかねないからだ。最終的に、ICANNの理事会は議論がまとまらないまま、この案を却下することにした。
ICANNは先週末、gTLDに関する新たな提案を発表し、広く意見を募集したが、10月28日夕方現在、コメントはまだ2件しか寄せられていない。IT関連の法律を専門とするスペインの弁護士、アマデウ・アブリル・イ・アブリル(Amadeu Abril i Abril)氏は、今回の案について「小規模なレジストラが取得したgTLDの運用を大規模なレジストラが認めることを、ICANNが保証しなければならない」と指摘する。
ただし、アブリル氏は、この提案の大枠は賞賛しており、「ICANNと長期契約してない企業でも、レジストラの資格を得られるようになる」と期待を寄せる。「ICANNの提案が実現されれば競争が促され、差別が排除されることになるだろう」(同氏)
(Grant Gross/IDG News Serviceワシントン支局)



























