アドビ、Web解析ベンダーのオムニチュアを買収
FlashやAcrobatにWeb解析機能を組み込む計画米国Adobeは9月15日、Web解析ソフトウェアのベンダーである米国Omnitureを18億ドルで買収することに合意した。
Adobeは、1株あたり21ドル50セントでOmnitureの株を買い取ることになっている。これは、最近の取り引き日30日の終値の平均を45%上回る金額だ。なお、先週木曜日に電話会見を行ったAdobeの幹部は、他の企業との間で買収合戦が行われたかどうか明らかにしていない。
FlashやDreamweaver、Acrobatなどの製品を擁するAdobeは、Omnitureを買収することで、これらの製品にWeb解析機能や最適化機能を追加することができるようになると説明している。
Forresterのシニア・アナリスト、ジョン・ロベット(John Lovett)氏は、「現在、WebメディアやWebアプリケーション、Webページを解析する機能がますます重要になってきており、特にオンライン広告の分野で需要が高まっている」と指摘する。
「事業の一部をオンラインで展開している企業の間で、この種の技術に対する需要が高まっており、近年さまざまな場所で使用されるようになっている」と同氏。Forresterの最新の調査によると、Webで事業を行う企業の73%が何らかの解析技術を利用しているという。
Adobeは、自社のツールを使っているデザイナーや開発者、マーケティング担当者が最適なコンテンツやアプリケーションを開発し、提供できるようにするために、Omnitureの解析技術が役立つと述べている。
Adobeの社長兼CEO、シャンタヌ・ナラヤン(Shantanu Narayen)氏は15日の電話会見で、「Omnitureの買収は、CEOであるジョシュ・ジェームズ(Josh James)氏と話し合いを重ねるとともに、Adobe製品で作成したデジタル・メディアをさらに活用したいと考えている顧客の要望を聞くなかで徐々に形成された」と述べた。
ナラヤン氏は、そうした顧客の一例として、オンライン広告に携わるクリエイターを挙げる。近年、Flashでオンライン広告を制作している人々の間では、クリック率を詳細に分析し、どの広告が最も有効なのか調べることができるようなソリューションを求める声が高まっているという。
「これらのユーザーは、Adobeの製品に解析機能を組み込む方法があるはずだと考えており、こうした要望が増えたことで、Omnitureのようなソリューションを統合する必要性を認識するようになった」(ナラヤン氏)
Adobeも、自社サイト上の広告やデジタル・メディアからより多くの情報を集めることが必要だと感じている。ナラヤン氏によると、Omnitureは以前からAdobeと提携関係にあり、ジェームズ氏と話し合うなかで、デジタル・メディアやRIA(Rich Internet Application)にWeb解析/最適化技術を組み込むという共通のビジョンが育まれていったとのことだ。
Forresterのロベット氏は、Omnitureを買収することでAdobeは他のデジタル・コンテンツ開発ツール・ベンダーを一歩リードできると指摘する。また、クリエイターが自分たちの作業の影響を1つひとつチェックできるようになるという点に大きな可能性を見出している。
買収手続き終了後、Omnitureは、Adobeの新たな事業部門となる予定だ。Omnitureのジェームズ氏は、この事業部門を統括するシニア・バイスプレジデントとしてAdobeの経営陣に加わることになる。
(Elizabeth Montalbano/IDG News Service ニューヨーク支局)



























