ヴイエムウェア、ソーシャルキャストを買収
ハーロッド氏、コラボレーション・ツールの可能性に期待VMwareは5月31日、Socialcastを買収したことを明らかにした。エンタープライズ・コラボレーション技術関連の買収では、同社が今年3件目となる。
「Socialcast」ソフトウェアは、Microsoftの「SharePoint」「Outlook」などの既存エンタープライズ・アプリケーションやマイクロブロギング・ツールおよび掲示板などを、1つのコラボレーション・アプリケーションとしてひとまとめにするもの。社員間の情報検索、情報共有を容易に行う目的をもってデザインされている。
企業はSocialcastをホステッド・サービス・ベースで購入し、プライベート・クラウドとして利用すること。または「VMware」仮想アプライアンス上のオンプレミス製品として利用することもできる。同社のCEOであるティム・ヤング(Tim Young)氏は、「Socialcast顧客の約40%はオンプレミス・バージョンを選択している」と、今回の買収に際してブログに記した。
ヤング氏と同社の社員はVMwareへ移籍した後も、Socialcastに引き続き携わるという。またヤング氏は、「VMwareは同製品の現在のサービス提供モデル3種をそのまま提供し、作業が行われている途中の製品改良も提供していく予定」と、述べている。
VMwareは、Socialcastの買収について「現代人の働き方の変化をサポートするという同社のビジョンに合致している」と、説明した。VMwareのCTOを務めるスティーブ・ハーロッド氏は、「過去数十年に渡り、パーソナル・コンピューティングは“受信箱と発信箱”“フォルダとファイリング・システム”などを利用し、デジタル時代到来前の職場環境を模倣してきた」と、(Steve Herrod)氏はブログ・エントリ内で指摘する。
しかし今は、Webをよりうまく活用したコラボレーションに、新たなアプローチが存在している。同氏は、「例えばコミュニケーションの反復性はいっそう増しており、手紙をやり取りする代わりにきめ細かな相互通信ができるようになった」と言う。
こうしたコミュニケーションはしばしば、互いに距離が離れており、なおかつ形式にこだわらない関係を築いている人々のグループの間に生まれることがある。このコミュニケーションより生まれた情報は、ユーザーが好きなときに利用でき、安全に保管され、いつでも検索可能な状態になっているべきであるとハーロッド氏は主張した。
「簡単に言うと、企業の壁を超えたよりよいコラボレーションが実現する可能性があるということ。これが生産性と社員の満足度をかつてないレベルへ引き上げてくれるだろう」(ハーロッド氏)
最近の買収はいずれも、VMwareがこうしたコラボレーションを実用化するためのものだった。
Socialcastのほかに、VMwareは2011年にSlideRocketとZimbraを取得した。Zimbraは電子メールおよびコラボレーション・スイート製品を開発販売し、一方のSlideRocketはユーザーがPowerPointプレゼンテーションを作成および共有するサービスを提供している企業。
なお、VMwareはSocialcastの買収金額を公表していない。
(Nancy Gohring/IDG News Serviceシアトル支局)



























