世界的なIPv6テスト「World IPv6 Day」、目立った問題はなし
本格的テストの1日、大きな障害やスローダウンはなかったとモニタリング会社6月8日、本格的なIPv6運用テスト「World IPv6 Day」が全世界的に実施された。インターネットの新たな通信プロトコルの“テスト飛行”では、目立った問題は特に生じなかったようだ。
World IPv6 Dayは、6月8日の0時から翌9日の0時(いずれもグリニッジ標準時)の24時間をかけて実施された。IPv6の動向を監視しているインターネット・セキュリティ企業Arbor Networksの広報担当者は、目立った不調は見られなかったと報告している。「今日のところは大きな問題や低速化は起こらなかった。テスト前日と何ら変わりはない」(同氏)。
ただし同氏は、テストに参加した数百社の企業がそれぞれ適切な方法で試験を行ったかどうかについては、Arbor Networksは関知していないと付け加えた。
インターネット・ユーザーの大半は今日もまだIPv4を使い続けており、IPv6利用者の数は圧倒的に少ない。だが、Arbor Networksの製品マネージャーを務めるスコット・イーケル・ジョンソン(Scott Iekel-Johnson)氏によれば、テスト当日8日の全体的なIPv6トラフィックは、それまでの日と比べておよそ30%〜60%も高かったという。
「我々はこうした現象を、IPv6の採用が進んでいることを示す前向きな兆候だととらえている。現状では、IPv4しか使えない一部のネットワークを経由するためにトンネリング・プロトコルを用いざるをえないが、それにもかかわらずより多くのユーザーがネイティブIPv6経由でアクセスできるようになっている点も特筆に値する」(イーケル・ジョンソン氏)
インターネット企業や業界アナリストらは、何カ月も前からIPv6 Dayを心待ちにしていた。Google、Yahoo!、Microsoft、Verizon、Facebookといった大手企業は現在、IPv6の試用を通してその挙動を見守っているところだ。
現在主流のインターネット・プロトコルであるIPv4は、コンピュータやスマートフォン、モバイル・デバイスの台数が増えたことにより、アドレス数が急速に枯渇しつつある。そこで必要になるのがIPv6だ。IPv6が提供できるアドレス数は、IPv4の40億倍以上におよぶと言われている。
もっとも、IPv6への移行には時間とコストがかかることを懸念する声もある。World IPv6 Dayは、IPv6でのアクセス・テストを行うために開催されたものであり、今日のインターネット・ユーザーがみずからをテスト・パイロットかモルモットのように感じたとしても無理はない。
(Sharon Gaudin/Computerworld米国版)



























