タブレット市場、アップル「iPad」の独り勝ちが鮮明に――トラフィック・シェア調査で|IT業界動向|トピックス|Computerworld

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【comScore調査】

タブレット市場、アップル「iPad」の独り勝ちが鮮明に――トラフィック・シェア調査で

今後登場するライバルが牙城に食い込む可能性も
(2011年06月28日)
comScoreの調査によると、インターネット・トラフィック・シェア・ベースで、iPadは米国と世界のタブレット市場で圧倒的な首位に立っているという

 米国の調査会社comScoreの最新データによると、米国Appleの「iPad」は、インターネット・トラフィック・シェア・ベースで米国と世界のタブレット市場で圧倒的な首位に立っている。だが、このままライバルが出てこないわけではない。

 comScoreが6月23日に発表した調査結果によると、AppleのiPadは、米国におけるタブレット・デバイスのインターネット・トラフィック全体のうち97%を占め、世界ではタブレット・トラフィック全体の89%を占めている。米国における非PCデバイスのトラフィック全体に占めるシェアも22%近くに上る。これに対し、米国GoogleのAndroid OSを搭載するタブレットは、米国におけるタブレット・トラフィック全体の2%、非PCデバイス・トラフィック全体の0.6%にすぎない。

 しかし、現在はAppleの独り勝ちだが、今後登場するライバルがiPadの牙城に食い込む可能性もある。

 米国Amazon.comは、独自のAndroidタブレットを投入するとうわさされている。Amazonは、AppleのiOSデバイスのコンテンツ・エコシステムに対抗しうる唯一の企業だ。Amazonはオンライン音楽ストアや映画レンタル/販売ストア、電子書籍ストアを運営しており、最近ではオンライン音楽ストレージ/再生サービスや「Appstore for Android」も立ち上げている。

 また、米国Hewlett-Packard(HP)のWebOSベース・タブレット「TouchPad」も7月に発売されると見られており、iPadの有力なライバルになるかもしれない。

 タブレット市場でダークホースとなるかもしれないのが、米国MicrosoftのWindows 8を搭載するタブレットだ。Microsoftは、Windows Phone 7 OSをタブレット向けに推進するのではなく、次期Windows OSとなるWindows 8を、タッチ・デバイスへの搭載を考慮して設計している。Windows 8のインタフェースは、Windows Phone 7で好評の「Metro UI」に似たものになる。

 また、Windows 8は、モバイル・デバイス用に最も普及しているプロセッサである英国ARMのアーキテクチャに基づくプロセッサに対応することになっている。しかし、Windows 8はまだ開発途上であり、このOSがタブレットでどのようなパフォーマンスを発揮するかがわかるのは、まだ遠い先だ。

 comScoreの最新調査結果は、ITニュースを追っている人には意外ではないかもしれないが、タブレット市場でAppleと戦ってきた企業はがっかりしているはずだ。こうした企業には、「BlackBerry PlayBook」を提供するカナダのResearch In Motion(RIM)、「Xoom」の米国Motorola、「GALAXY Tab」の韓国Samsung、「Eee Pad」の台湾Asus、「Streak」の米国Dell、「G-Slate」の米国T-Mobileなどがある。

 Appleが18カ月以上前にiPadを発表して以来、コンピュータ・メーカーなどが対抗製品を続々とリリースしてきた。しかし、IT情報サイト「Technologizer」を運営するハリー・マクラッケン(Harry McCracken)氏が最近指摘したように、Appleのライバルは、「なぜiPadではなく、このタブレットを買うべきなのか」という根本的な問いに答えられずにいる。

 Appleはライバルとは異なり、タブレット・デバイスの機能を改良、拡張するためのOSのアップデートを定期的に行っている。また、GoogleのAndroidとは異なり、Appleはこうしたアップデートの提供において、通信キャリアや端末メーカーの意向と衝突する心配がない。さらに、Appleの「iTunes」で提供されるアプリケーション、音楽、映画、TV番組、電子書籍の豊富なラインアップは、ユーザーにとって非常に魅力的だ。

 Appleは今、iPadでタブレット市場を席巻しているが、この状況が変わることは年内はなさそうだ。

(Ian Paul/PC World米国版)

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