ユーザー参加型の“Web 2.0的”地図サイトが続々デビュー/index/rss|IT業界動向|トピックス|Computerworld

CW_Welcomeバナー

header_cwr_head_mid_fl_logo

CW_ウルトラバナー_Topics02

CW_ウルトラバナー_Topics04

CW_ウルトラバナー_Topics05

CW_ウルトラバナー_Topics06

CW_ウルトラバナー_Topics07

CW_ウルトラバナー_Topics08

IT業界動向

RSS

ユーザー参加型の“Web 2.0的”地図サイトが続々デビュー

(2006年06月15日)

 これまで、あなたの行きつけの場所やそこへ向かう道順などを記した地図サイトは存在しなかったはずだ。しかし、そうした情報の収集を目的とする5つの新しいオンライン・サービスがここにきて続々と登場している。これらのサイトでは、ユーザーの好きな場所(その場所があなたの住む町であっても、地球の裏側であっても構わない)についての情報を世界中の人々と共有するよう呼びかけている。

 5つの新サイトとは、「Wayfaring.com」、「Platial.com」、「43places.com」、「Plazes.com」、「Flagr.com」のことで、いずれも今週米国カリフォルニア州サンノゼで開催されているオライリー・メディア主催のコンファレンス「Where 2.0」でお披露目されたものだ。

自分だけの「名所地図」を作る

 これら5つのサイトは、それぞれ外観は異なるものの、ユーザーがオンライン・マップに目印を付けて、その地域に関する個人的なコメントとリンクを掲載したり、他人が書き込んだコメントを閲覧したりできるという点で共通している。例えば、ニューヨーク市内で最高のストリート・アートを探したい、あるいはテレビ・ドラマ『24』で主役のジャック・バウアー捜査官が歩いた後をたどりたい、といった場合、Wayfaring.comでそれらの道案内を探すことができる。

 他の4つのパーソナル・マッピング・サイトと同様、Wayfaring.comでは、他のサイトのビジターが作成した地図を見ることもできるが、地図にコメントを書き込む場合にはユーザー登録が必要になる。いずれのサイトも無料で利用することが可能で、有効な電子メール・アドレスさえあれば登録できるため、クレジットカード番号などの個人情報が盗まれる心配はない。

 サイトに書き込まれている内容は、屈託のないものが多いが、Platial.comに掲載されているコメントの中には、「最近サメの犠牲者が出た場所」など、暗い話題も含まれている。

 自らを“The People's Atlas(万人のための大地図)”と称する同サイトは、地図とRSSフィードを結び付ける新機能が追加され、他のサービスにはないリアルタイム性を実現しており、地図上の書き込みに画像やビデオを追加することもできる(なお、書き込みと一緒に画像をアップロードできる機能をサポートしている地図サイトは、ほかにもいくつか存在する)。

通勤経路を地図上で確認

 人気の高いヤフーの写真共有サービス「Flickr」を使っている人ならば、画像を分類するためにキーワードを登録するというタグの考え方に慣れ親しんでいるはずだ。43places.comも、Flickrと同じアプローチを採用している。(サイトの名称は“43カ所”だが)全世界数千カ所の情報が掲載されている同サイトには、正式な地名と並んで『ホグワーツ』や『カリブの海賊』といったタグが付けられており、ときには空想の世界を旅することもできるというメッセージが込められている。

 ヨーロッパ重視の傾向が顕著なPlazes.comでは、ユーザーが日常的に利用している経路などを地図上でたどることができ、そうした経路を自分で再利用したり、他のユーザーと共有したりするよう呼びかけている。ここでは、「Plazer」と呼ばれるソフトウェアをダウンロードすることで、有線ネットワークや無線ネットワークを使ってユーザーの位置を自動的に特定することができる。同サービスはソフトウェアをダウンロードしなくても利用できるが、その場合には住んでいる場所を手作業で入力しなければならない。ただし、場所に関する情報をデータベースに追加するにはPlazerが必要になるため、いずれにせよPlazerをダウンロードしなければ同サイトの機能をフルに活用することができない。

個人情報は投稿しないこと

 これらのサイトは、いずれもプライバシー上のリスクが伴う。書き込み内容を公開する対象は、ユーザー側で決められるようになっているが、個人情報をWebサーバに投稿していることに変わりはなく、いったん記録されると、あとで何が起きるかわからない。最近では米国政府がWeb検索データの提出を求めた例もあるため、郵便はがきに書けないようなデータをこれらのサイトに登録するのはやめたほうがよいだろう。

 5つのサイトのうち、完成度が最も低い印象を受けるのはFlagr.comだ。ユーザーに「現実の世界にブックマークを付けよう」と呼びかけているものの、今のところ同サイトで取り上げられている場所はわずかで、書き込みの内容も詳しくない。ともあれ、他のあらゆるソーシャル・ネットワークと同様、これらのパーソナル・マッピング・サイトも、その命運は多くの参加者を集められるかどうかにかかっている。

 これらの野心的なサービスが、ソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)の「MySpace」や動画投稿サイトの「YouTube」のように人気を集められるかどうかは、今後の展開を見なければわからない。しかし、これは筆者の私見だが、上記5つのサイトの中から最も有望なものを1つを選ぶとすれば、インタフェースが魅力的なPlatial.comとなるだろう。

(デニス・オライリー/PC World.com 米国版)

記事詳細テキストバナー

ページの先頭へ戻る