国際レコード産業連盟、Yahoo! Chinaを提訴へ──著作権侵害で
国際レコード産業連盟(IFPI)は7月4日、不法な音楽ダウンロード・サイトへのリンクを提供し、IFPI加盟企業の著作権を侵害したとして、Yahoo! Chinaを提訴する準備を進めていることを明らかにした。これまでIFPIは、中国では一般のインターネット・ユーザーが不法な音楽ダウンロード・サイトを容易に見つけ出すことができる、と苦情を訴えていた。
IFPIの会長兼CEO、ジョン・ケネディ氏は今年5月、上海で開催されたオーディ・オビジュアル業界の国際フォーラムで講演を行い、「中国ではすでに裁判で百度(Baidu.com)が著作権侵害で有罪となった。Yahoo! Chinaは現在、似たようなサービスを展開しており、それによって発生している著作権侵害に対して、見て見ぬふりを決め込んいる。われわれはYahoo! Chinaを隅々まで監視しており、場合によっては、IFPIに加盟する企業の著作権保護のために法的手段をとることも辞さない」と述べていた。
IFPIの英国本部の広報、アドリアン・ストレイン氏は、「現在IFPIは、Yahoo! Chinaの提訴に向けて準備を進めている」と説明したが、提訴する時期や要求する賠償金の額については明らかにしなかった。
Yahoo! Chinaは、米国ヤフーが40%出資する阿里巴巴(アリババ・ドットコム)によって運営されている。阿里巴巴の広報であるポーター・エリスマン氏は4日、「当社は現在、中国向けの正規ダウンロード・サービスを構築するために音楽業界と連携することを希望している」と表明した。同氏は、IFPIが予定している訴訟について、それ以上のコメントは控えた。
IFPIは、70カ国1,450社が加盟する大手および独立系レーベルを含むレコード会社を代表し、音楽の海賊行為撲滅に向けた活動を世界中で展開している。IFPIはこれまでにも、全米レコード協会(RIAA)など他の業界団体と協力し、不法な音楽ファイルの共有を促すファイル共有サイトを1つずつ提訴してきた。
英国レコード産業協会(BPI)も今週、著作権所有者の許可なく音楽を販売したとしてロシアの音楽ダウンロード・サイト「AllofMP3.com」を提訴したばかりだ。
ケネディ氏は、レコード業界にとって中国市場は「世界で最も刺激的な新市場」としながらも、音楽の海賊行為に対しては「不断の対策を行うべき」と主張している。また、今後はとりわけISPに対してよりいっそうの協力を促していく考えを示している。
(ジェームズ・ニコライ/IDG News Service パリ支局)



























