マイクロソフト、医療情報検索サイトの運営企業を買収――医療関連事業を拡充へ
米国マイクロソフトは2月26日、医療/健康関連情報の検索サイトを運営するメッドストーリーを買収すると発表した。具体的な買収日程や買収金額は公表していない。
今回の買収についてマイクロソフトは、「医療/健康分野に特化した検索機能を向上させることで、一般ユーザー向けの健康事業の拡充を図りたい」とコメントした。
カリフォルニア州フォスターシティに本拠を置くメッドストーリーは、医療関係者だけでなく一般ユーザーも対象に、医療/健康に特化した情報検索サイトを運営している。
同社の検索サイトは、ユーザーが検索したいキーワードを入力すると、治療薬・症状・原因・食事といったカテゴリー別に検索結果が表示される仕組みになっている。カテゴリー別の検索結果を基に、ユーザーはさらに必要な情報を絞り込むことができる(現在はベータ版)。
マイクロソフトの広報担当者によると、同社はメッドストーリーの検索エンジンを、医療関連のアプリケーションやサービスへ組み込んだり、健康関連のポータル・サイト「MSN Health&Fitness」などと統合したりする計画だという。
エンダール・グループの代表で独立系アナリストのロブ・エンダール氏は、今回の買収について、「マイクロソフトは一般的なWeb検索サイトではグーグルに対抗できないため、医療をはじめとする専門分野に特化した検索サービスでユーザーを囲い込みたい考えだ」と指摘する。
実際、マイクロソフトも一般的なWeb検索サイト「Live Search」を運営しているが、ユーザー数や検索関連広告費でグーグルに大きく水をあけられているというのが実情だ。
「マイクロソフトが検索サイト市場でグーグルに勝利するには、検索サイトの中でニッチ市場を開拓し、“特殊化”を図るしかない」(エンダール氏)
医療関連の情報は、オンライン検索の需要が最も多い分野の1つである。
米国の非営利団体、ピュー・インターネット&アメリカン・ライフ・プロジェクト(PIALP)が昨年10月に発表した研究結果によると、米国のインターネット・ユーザー(成人)の約8割に当たる1億1,300万人が、オンラインで医療情報を検索したことがあるという。なかでも、疾病や治療、食事療法、栄養、フィットネス、医薬品、医師、病院、保険といった分野の情報を検索する人が多いとのことだ。
さらにPIALPは、1日に約800万人が健康関連の情報を求めてインターネット検索を行っていることも明らかにした。この数字は、「料金を支払う」「ブログを読む」「電話番号や住所を調べる」といった項目と同数だという。
また、医療に関する情報を調べる際に、最初に検索サイトにアクセスするユーザーは66%に上り、最初に医療専門サイトにアクセスするユーザー(27%)を大きく上回っている。
(ホアン・カルロス・ペレス/IDG News Service マイアミ支局)
























