ガートナー、2007年のファウンドリ市場成長率を下方修正
市場関係者には「Q1で市況は底を打った」との楽観的な見方も米国ガートナーは5月28日、2007年度の半導体チップ製造受託(ファウンドリ)市場の成長率予測を前年比5.1%増へと下方修正したことを明らかにした。
ガートナーによると、2007年第1四半期の同市場の成長率は前四半期比で12.5%減となった。ガートナーでは、同市場の景気は2007年第2四半期以降には回復するとしているが、2007年の成長率は2006年の成長率16.7%に遠く及ばないとしている。また同社は、「2008年はファウンドリ企業にとって飛躍の年になる」と予測しながらも、その“飛躍”の具体的な材料は明らかにしなかった。
実際、ファウンドリ市場は毎年第1四半期に停滞する傾向にある。これは、クリスマス商戦後の数カ月間は消費者が“息抜き”をするため、電気製品の売上げが落ち込むからだ。しかし、今年は半導体市場で供給過剰な状態が続き、各企業からファウンドリ企業に対する注文が減少したことも大きな要因となったようだ。
一方、2007年第1四半期におけるファウンドリ企業の半導体チップ出荷数は前四半期比3.8%減となったが、半導体チップの平均小売価格は前四半期比9%高となった。ガートナーではその理由として、価格の高いハイエンド・モデルの注文が多かったことを挙げている。
ファウンドリ市場の関係者およびファウンドリ企業は、2007年第1四半期で同市況が底を打ったと見ているようだ。
世界最大のファウンドリ企業である台湾のTSMC(台湾積体電路製造:Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd.)は、2007年第1四半期の売上高が過去2年間で最低となった。しかし、同社ではすでに同市況が底を打ち、需要も回復傾向にあると見ている。
また、TSMCの最大のライバルであるUMC(聯華電子:United Microelectronics Corp.)も、「2007年度第1四半期の売上高は、2007年度の四半期の中で最低の数字になるはずだ」とし、今後の業績は好転すると見込んでいる。
ガートナーでは、「2007年第2四半期のファウンドリ市場の成長率は前四半期比11.9%増」と予測しており、その要因として、在庫の補充や小売価格の引き上げなどを挙げている。
ちなみに、ガートナーの調査によると、ファウンドリ業界第1位であるTSMCの2006年の売上高は97億ドルで、同市場シェアの45.2%を占めているという。
(ダン・ニーステット/IDG News Service 台北支局)



























