検索サイト「Ask.com」がUIを一新、Ask3Dとして運用を開始
関連するイメージなども1回のクエリで検索米国IACサーチ&メディアは6月5日、検索サイト「Ask.com」の新バージョンとなる「Ask3D」の正式運用を開始した。同社は、新しいユーザー・インタフェース(UI)や検索アルゴリズムにより、伸び悩んでいるユーザー数を一気に増やしたい考えだ。
Ask.comは、これまでも定期的にアップグレードを行い、業界筋からは総じて高い評価を得てきた。しかし、5大検索エンジン(Google、Yahoo!、MSN、AOL、Ask)の中では市場シェアがいつも最下位、もしくは下から2番目のランクに甘んじていた。
IACの幹部にとって、これはまさに屈辱的なポジションであり、検索エンジンとしてのクオリティの高さが必ずしも市場シェアに結び付いていないとして、何年も前から不満を表明していた。
例えば、コムスコア・ネットワークスの調査によると、Askの米国でのシェアは今年4月時点で5.1%にすぎず、AOLを含むタイム・ワーナーの5%とほぼ同率だという。
直近のライバルであるMSNは10.3%とAskの倍以上で、上位2社ともなるとYahoo!が27%、Googleにいたっては約50%と雲泥の差だ。
4月の検索クエリ数で見ると、Googleの36億件に対しAskは3億7,600万件にすぎない。
もっと気がかりなのは、今の状況が2005年7月よりもさらに悪化していることだ。当時、Askのシェアは6.1%だった。その後現在に至るまで、Ask、Yahoo!、MSN、AOLは、当時36.5%のシェアだったGoogleに軒並みユーザーを奪われている。
IACは、こうした流れを変えるべく、新しいUIと、「Morph」と呼ばれる新しい検索アルゴリズムを採用したAsk3Dを開発した。
現在、Ask3DはAsk.comの検索エンジンとして使われており、その外観上の特徴は3分割された表示エリアにある。検索範囲を絞り込んだりするためのヒントが左側のエリアに表示され、イメージやビデオなどの検索に特化した専用エンジンによる結果が右側のエリアに表示される。中央のエリアには従来と同様の検索結果がテキスト・ベースで並ぶ。
右側のエリアに表示されるのは、ビデオ・クリップやイメージ、デジタル・ソング、天気情報、ブログ、現地企業のリスト、エンターテインメント情報などへのリンクだ。
各クエリに使われる専用エンジンはケースバイケースで決められる。クエリに応じて、右側エリアにデジタル・ソングやビデオ・クリップへのリンクを表示することもあれば、ニュース記事やブログの投稿をトリガすることもある。
IACによると、Ask3Dの最終目標は、関連性の高い検索結果を1つのページに収めることだという。これは、目的の情報になかなかたどりつけないという現状を改善することが理由でもある。
これまで大手検索エンジンは、最初の結果ページにさまざまな関連リンクを表示させるべく改良を重ねてきた。グーグルもつい最近、同社の各検索エンジンから取り出した結果をGoogle.comサイトに統合する「Universal Search」を発表したばかりだ。
検索サイトの利用に関する各種調査からもわかるとおり、ほとんどのユーザーは1ページ目の検索結果しか目を通していない。また、グーグルなどがイメージやビデオ向けの専用エンジンを提供していることさえ知らないというのが実情だ。
IACによると、同社はこうした実態を踏まえたうえでAsk3Dを開発、昨年12月には実験サイト「AskX.com」を立ち上げて正式運用に備えてきたという。
(ホアン・カルロス・ペレス/IDG News Serviceマイアミ支局)
























