イーベイ、グーグル広告ネットへの掲載を再開
配信予算は大幅に縮小――AdWordsは期待ほど広告効果がない米国イーベイは6月22日、6月13日から停止していた米国グーグルの検索連動型広告「AdWords」ネットワークへの広告配信を再開したと発表した。
イーベイで広報担当を務めるハーニー・ドゥージー氏は6月22日、AdWordsネットワークへの広告配信を再開するものの、広告配信費用は(配信停止以前よりも)大幅に削減する方針であることを明らかにした。
同氏によると、AdWordsネットワークに広告配信を停止していた10日間、その広告予算をほかの広告チャネルに配分したところ、イーベイへのトラフィックは、当初予想していたほど、AdWordsネットワークの広告に依存していなかったことが明らかになったという。
ドゥージー氏は、「今後、AdWordsネットワークに支払っていた広告配信費用の一部を、ほかの広告チャネルに分配することで、さらにトラフィックを伸ばすことができる。AdWordsネットワークへの広告配信停止は実験的なもので、恒久的な措置とは考えていなかった」と語っている。
一方、グーグルの広報担当者はIDG News Serviceの取材に対し、イーベイの広告掲載再開について、電子メールで以下のように回答した。
「われわれは過去7年間、イーベイと密接に連携し、顧客がイーベイのサイトにアクセスすることを促進し、イーベイのビジネスと、イーベイの提携販売業者のビジネス価値の増進に協力してきた。われわれは(イーベイとの)パートナーシップの継続を歓迎している」
しかし、両社のことばを額面どおりに受け取る人は少ないようだ。
イーベイは、グーグルが1年前からサービスを開始しているオンライン決済システム「 Checkout」を、十分な実績がないと批判していた。これに対しグーグルは、(Checkoutへの批判は)イーベイが自社のオンライン決済システム「PayPal」を守ろうとしているだけだと主張していた。
今回の動きについて業界関係者は、両社の関係悪化を示す兆候だとして関心を寄せる一方、両社の力関係を冷静に見極めようとしているようだ。
アイルランドのマーケティング会社、エクスペリアンの1部門であるヒットワイズの広報担当者は6月22日、イーベイがAdWordsネットワークへの広告配信を停止した最初の週に、ebayのトラフィックが約0.9%増加したことを明らかにした。
同社によると、同週のebayサイトの訪問者全体のうち、google経由の訪問者の割合は9.9%で、その前週の同訪問者の割合は10.7%だったという。
また、米国の調査会社ニールセン/ネットレーティングスは、2007年第1四半期のイーベイの検索連動型広告インプレッション(広告の露出回数)は86.2億回で、そのうちの67%がグーグルの米国向けAdWordsネットワークを通じた配信だったことを明らかにしている。
さらに、米国の調査会社コムスコア・ネットワークスによると、イーベイが今年3月に配信した検索連動型の広告は8億200万件で、検索連動型広告全体の4.1%を占めたという。
(ホアン・カルロス・ペレス/IDG News Service マイアミ支局)
























