「Vista SP1正式版のリリースはあくまで年内」――アナリスト予測
2008年に“ずれ込んだ”としても企業の導入には影響ナシWindows Vista Service Pack(SP)1の正式版のリリースは、2008年になるといううわさが広がっている。
Windowsを利用している大規模企業の多くが、Windows Vista SP 1がリリースされるまでは、Windows Vistaを導入しない方針を明らかにしている。Windows Vista SP 1のリリースを待望している企業も多いようだ。
しかし先週、米国マイクロソフトが米国グーグルの反トラスト法違反の訴えに対応し、米国連邦地方裁判所に提出した共同現状報告書の中に、Windows Vista SP 1のベータ版は、2007年度中にリリースする予定と記されていることが明らかになった(関連記事)。
この事実が明らかになるや、Windows Vista SP 1の正式版のリリースは、2008年になるといううわさがまことしやかに流れたのである。
このうわさを耳にした投資家たちは、企業におけるWindows Vistaの導入が遅れると判断したようだ。共同現状報告書の内容が明らかになった6月22日、マイクロソフトの株価は、開始値30ドル3セントから終値29ドル54セントへ2.4%下落した。
しかし、そうした動きをよそに、アナリストらはWindows Vista SP 1が、今年中にリリースされると見ているようだ。
米国投資会社UBSでアナリストを務めるヘザー・ベリーニ氏は6月25日、投資家の不安を解消するため、Windows Vista PS 1に関する調査報告書を発表し、以下のように指摘している。
「共同現状報告書にはWindows Vista PS 1のベータ版を2007年末までにリリースすると記載されているが、これは最終的な期限だろう。Windows Vista PS 1の正式版が年内にリリースされる可能性は十分にある」
コンサルティング会社トウェンティシックス・ニューヨークで新技術部門のチーフを務めるアンドリュー・ブラスト氏は、マイクロソフトやそのパートナー企業とも太いパイプを持っている。ブラスト氏は、「Windows Vista SP 1の正式版を年内にリリースできるという話を(マイクロソフト内部の人間から)聞いている」としたうえで、Windows Vista SP 1は今年中にリリースされるという見解を示した。
ブラスト氏は6月25日、IDG News Serviceの取材に対し、「マイクロソフトはWindows Vista SP 1を一刻も早くリリースする必要性を自覚している。それは保証できる」と、電子メールで回答している。
さらにシティグループが6月25日に発表した調査報告書には、「多くの企業は『Windows Server 2008』がリリースされてから、Windows Vistaへ移行する計画を立てている。そのため、Windows Vista SP 1のリリースが2008年になったとしても、企業のWindows Vista導入に悪影響を与えることはないだろう」と記されている。
マイクロソフトがWindows Vista SP 1のリリース時期について公式に発表したことは、一度もない。同社の広報部は6月25日、「今年中にWindows Vista SP 1のテスト・ビルドをリリースする予定だ」とコメントするにとどまっている。
(エリザベス・モンタルバノ/IDG News Service ニューヨーク支局)
























