グーグル、メール・セキュリティ・ベンダーのポスティーニを買収|IT業界動向|トピックス|Computerworld

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グーグル、メール・セキュリティ・ベンダーのポスティーニを買収

Google Appsと統合し、大規模企業ユーザーの獲得を目指す
(2007年07月10日)

 米国グーグルは7月9日、米国ポスティーニを6億2,500万ドルで買収すると発表した。

 ポスティーニは、電子メールおよびIM(インスタント・メッセージ)セキュリティ、アーカイビング、暗号化、コンプライアンス・ソフトウェアなどのサービスを、オンデマンドで提供するベンダーだ。2007年7月現在、3万5,000社を超える顧客企業を擁している。

 今回の買収でグーグルは、ポスティーニの持つセキュリティ技術を、グーグルのホスティング型オフィス・アプリケーション・スイート「Google Apps」に統合するとしている。グーグルによると、Google Appsに包含されている電子メールの「Gmail」や、IMの「Talk」のセキュリティ機能を強化し、大規模企業のビジネス・ユーザーに対し、Google Appsを積極的にアピールするのがねらいだという。

 買収後ポスティーニは、グーグルの完全な子会社となる予定だ。またグーグルは買収後も、ポスティーニの既存顧客のサポートを継続するとしている。

 グーグルでエンタープライズ部門副社長兼ジェネラル・マネジャーを務めるデイブ・ジルアード氏は、今回の買収にあたり声明文を発表し、以下のように述べている。

 「Google Appsには、毎日1,000社を超える小規模企業からの申し込みがある。しかし、大規模企業はセキュリティや企業コンプライアンスの不安から、ホスティング型アプリケーションの導入をためらっているようだ。今回、Google Appsにポスティーニのセキュリティ技術が統合されることで、大規模企業が要求するセキュリティ・レベルが保証される。また、従業員にとっても使いやすいアプリケーションが利用できるようになるので、一挙両得だ」

 また、ポスティーニの社長兼CEOのクエンテン・ガリバン氏も、声明文の中で以下のように述べている。

 「われわれはオンデマンドの通信セキュリティ/コンプライアンス・ソリューション市場のリーダーとして、グーグルに最適のパートナーであると確信している。両社は顧客企業が魅力を感じるような技術を提供するという、共通の使命を持っている」

 Google Appsは、GmailやTalkのほか、ワープロ・ソフト&表計算ソフトの「Docs&Spreadsheets」、Webページ作成ツールの「Page Creator」、スケジュール/タスク管理用の「Calendar」などが包含されている。

 中でも企業向けのGoogle Apps Premier Editionは99.9%の稼働率を保証し、1ユーザー当たりの利用料が年間50ドルで電話サポートも受けられる。ユーザーがメンテナンスを行う必要がないことと、低価格で利用できることから、着実にユーザー数を伸ばしている。

 米国インターアーバー・ソリューションズでアナリストを務めるダナ・ガードナー氏は、今回の買収は、グーグルが大規模企業ユーザーの獲得に真剣に取り組んでいることの表れだと指摘する。

 「グーグルはGoogle Apps Premier Editionを大規模企業に採用してもらうため、メンテナンスの負担をできるかぎり削減する取り組みを積極的に行っている。グーグルの手腕と過去の実績から考えれば、(大規模企業ユーザーの獲得という)目標に達するまで、手綱を緩めることはないだろう」(ガードナー氏)

 なお規制当局の承認が得られれば、買収は2007年第3四半期末までに成立する見込みだ。

(トッド R.ワイス/Computerworld オンライン米国版)

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