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ALMの実現は発展途上――ボーランドの顧客調査で明らかに

半数以上の企業が4種類以上のアプリケーション開発ツールを併用
(2007年08月29日)

 米国ボーランドは8月27日、「ALM(アプリケーション・ライフサイクル管理)に関する顧客調査」リポートを発表した。

 同調査は、ボーランドが同社の顧客企業300社以上を対象に、今年5月〜6月に行ったものである。なおALMとは、企業のソフトウェアを定義/設計/開発/テスト/展開/運用管理する、プロセスの総称である。

 同リポートによると、半数以上の企業が、4種類以上のアプリケーション開発ツールを併用していると回答したという。

 また、Javaと.NETの混在環境で開発を行っていると回答した企業は69%、アジャイル開発プロセスやカスタム・アプローチなど、2つ以上のソフトウェア開発プロセスを使用していると回答した企業は、44%に上った。

 なお、ALMで最も苦労していることには、プロセス間の断絶、アプリケーション・ライフサイクルの追跡、ALMツール間の相互運用性などが挙げられた。

 さらに、今後の最優先課題として「顧客のニーズを満たすこと」と回答した企業は58%に上ったものの、その中の約半数の企業は、「顧客ニーズを管理できていない」と回答した。

 ALMは現在、大手ITベンダーが続々と参入しており、最も注目されている分野の1つである。

 米国マイクロソフトは昨年から、「Visual Studio Team System」製品群を足がかりに、同分野に本格参入している。また米国ヒューレット・パッカード(HP)は昨年7月、ALM製品ベンダーの米国マーキュリー・インタラクティブを45億ドルで買収した。さらに今年6月には、米国IBMがスウェーデンのALM製品ベンダー、テレロジックを約7億4,500万ドルで買収している。

 こうした大手ITベンダーの動向について、以前からALM製品を手がける米国セレナ・ソフトウェアの製品マーケティング担当ディレクター、ネイサン・ロウリンス氏は以下のように指摘する。

 「大手ベンダーは、(自社のALM製品を購入すれば)ALM全体を網羅できると約束し、顧客獲得に躍起になっている。しかし、彼らはALMのポイント・ソリューションを提供する企業を買収し、その製品を提供しているだけだ。これでは顧客にとって本質的な解決にならない」

 セレナ・ソフトウェアは2年前、オープンソース開発環境Eclipseの業界団体を通じ、「アプリケーション・ライフサイクル・フレームワーク(ALF)プロジェクト」を発足させた。これは開発者を対象に、ALMを実現するためのオープンなフレームワークを提供するというものだ。

 ロウリンス氏によると、ALFは完成間近であり、同社はALFをベースとした、各ALMツール間を連携させられるソフトウェアをリリースする予定だという。

 「アプリケーション・ライフサイクル・プロセスには、社内の多くのスタッフをはじめ、多くの異なるシステムが関係する。必要なのは、各自の活動を調整する、統一的な取り組みだ」(ロウリンス氏)

 なおボーランドのリポートでは、回答者の半数以上が、今後1年以内に行う予定のプロジェクトとして、「プロセスの改善」を挙げている。

(シェーン・シック/Computerworldカナダ版)

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