シトリックス、XMLトラフィック技術のクイックツリーを買収
アプリケーション・デリバリ製品に統合へ米国シトリックス・システムズは9月5日、XMLトラフィックのパフォーマンス/セキュリティ技術を有する米国クリックツリーを買収したと発表した。シトリックスでは、自社のWebアプリケーション・デリバリ・プラットフォームやWAN最適化アプライアンスなどにクリックツリーの製品/技術を組み込むとしている。
シトリックスはクイックツリーの買収金額を明らかにしていないが、クリックツリーの全社員については、シトリックスのアプリケーション・ネットワーク部門に移籍するという。
クイックツリーの「XML Security Module(XSM)」は、ファイアウォールやロード・バランサ、SSL VPNゲートウェイといったネットワーク機器をXMLトラフィックが通過する際に、トラフィックの処理および検査を行う。シトリックスでは、こうした機能を、同社のWebアプリケーション・デリバリ・プラットフォーム「NetScaler」やWAN最適化アプライアンス「WANScaler」、SSL VPNデバイス「Citrix Access Gateway」に組み入れる予定だ。
XMLトラフィックの安全性を確保しつつ処理速度を高めるには、スタンドアロンのXMLアプライアンスを利用するのも1つの手である。だが、トラフィック制御技術を既存のネットワーク・インフラストラクチャに統合するほうが、XMLアプライアンスよりもはるかに簡単だとシトリックスは主張する。ネットワーク上のデバイスの数を減らせるうえ、最終的にはXMLアプライアンスを使った場合よりも高いスケーラビリティが得られることがその理由だ。
XSMはまず、Webサーバと大規模なプライベートIPネットワーク(もしくは公共IPネットワーク)の間に設置されることの多いNetScalerに統合される。
シトリックスでは、同社の「AppExpert Policy Builder」にもXSMを統合する方針だ。AppExpert Policy Builderは、アプリケーションおよびユーザー用のポリシーを作成するGUIツールで、作成されたポリシーは、シトリックスのネットワーク・インフラストラクチャが実行するルールに変換される。
シトリックスはわずか2週間前にもゼンソースの買収を発表したばかりだ(関連記事)。シトリックスによると、サーバ仮想化技術だけでなく、リソースの共有や管理などに関する技術もゼンソースから手に入れるという。
また今夏には、SSL VPN/NACベンダーのケイマス・システムズから資産を買い取った。同社の社員もシトリックスのアプリケーション・ネットワーク部門に配属されている。
以下は、シトリックスが過去3年間に買収した企業の一部である。
●2006年8月、オービタルデータを5,000万ドルで買収。WAN接続におけるデータ送信を改良して通信を効率化し、ユーザーにリンク速度が速くなったように感じさせる技術を手に入れた。
●2006年5月、リフレクタントを1,670万ドルで買収。アプリケーション・パフォーマンスの監視/管理/抑制技術を取得し、ネットワークのキャパシティおよびパフォーマンスに関する企業の決断を支援できるようになった。
●2005年6月、ネットスケーラーを3億ドルで買収。Webアプリケーション・デリバリ・プラットフォームのNetScalerを取得した。
●2005年11月、テロスを2,740万ドルで買収。同社のアプリケーション・ファイアウォール機能および高精度パケット・インスペクション機能は、Webサーバ攻撃への防御対策に利用されている。
●2004年11月、ネットシックスを5,000万ドルで買収。同社の技術により、「Citrix Presentation Server」やその他のアプリケーション・プラットフォームにSSL VPN経由で柔軟にアクセスできるようになった。
(ティム・グリーン/Network World オンライン米国版)
























