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シスコ、チャネル・パートナー向けの3D仮想世界サイトを開設

ISVとの交流・情報交換の場を提供
(2007年09月14日)

 米国シスコシステムズは9月13日、見本市をモチーフにした3D仮想世界サイト「Cisco Industry Solutions Partner Network(ISPN)」を立ち上げた。同社はISPNサイトを、4万社に上る同社のチャネル・パートナーと、ISV(独立系ソフトウェア・ベンダー)との情報交換の場と位置づけている。

 ISPNサイトは、Second Lifeなどの仮想世界サイトと類似したルック&フィールを採用している。ただしシスコの広報担当者によると、Second Lifeのようにアバターや仮想通貨を用いたり、デスクトップ・アプリケーションをダウンロードしたりすることはないという。

 シスコは過去数カ月にわたり、ISPNのシミュレーションとして、リセラー向けの業界イベント「Bandwidth Amphitheater」をSecond Lifeで運営してきたが、Second Life内であるがゆえに、参加者はアバターを作成して固有の名前を付けなければならなかった。しかし、ISPNではその必要はない。「シスコは仮想世界を自らの手で管理しながら、参加者の交流や情報交換を促進する」と、同社ワールドワイド・チャネル・マーケティング担当シニア・ディレクターのアンドルー・セージ氏は語った。

 ISPNサイトは、シスコのWebサイトからアクセスできるようになっているが、一般には公開されていない。セージ氏によると、ISPNは米国ユニスフェアによって設計され、同社が所有するサーバにホスティングされている。

 ISPNの訪問者はボタンをクリックして、見本市のホール、ブース、会議室、ラウンジを「シャドウ・ピープル」とともに訪れる。その際、顔のあるキャラクターや衣装を選択する必要はない。またISPN内では、訪問者同士でチャットを行ったり、互いの技術を比較したりすることができる。

 シスコは数週間以内に音声コミュニケーション機能をISPNに導入する方針だ。これにより、ウェブエックス・コミュニケーションズ(シスコが今年3月に32億ドルで買収すると発表)やスカイプのサービスを使った音声コミュニケーションをISPN参加者に提供するとしている。

 セージ氏によると、シスコはユニスフェアと共同でISPNサイトを構築したが、初期コストはさほど高額ではないという。またシスコは、同サイトをさまざまな目的で使うことを想定し、大規模なインフラを用意している。ただし、同サイトがISPN以外にどのような目的に使われるのか、セージ氏は明らかにしなかった。

 セージ氏はISPNの目的として、「訪れたチャネル・パートナーを多くのISVに紹介し、情報交換を行ってもらうこと」を挙げている。「チャネル・パートナーがISPN内でISVと交流し、新しい、あるいは開発中のアプリケーションの情報を収集することで、豊富な製品知識を生かしてそれらを顧客に販売することを期待している」と同氏は語った。

 ISPNには現時点で約30社のISVが参加しており、その中にはSaaS(Software as a Service)ベンダーのセールスフォース・ドットコム、キュー管理プロバイダーのQMグループ、アクセス・ゲートウェイ・プロバイダーのノマディックスなどが名を連ねている。

 シスコはSecond Lifeのコンセプトをビジネス・ニーズへの対応に利用しようとしている。「こうしたコンセプトはコラボレーションの可能性を広げるのに貢献する。率直に言って、ほかのオンライン・サービスの手法よりも魅力的だ」(セージ氏)

(マット・ハンブレン/Computerworld オンライン米国版)

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