アジア地域のSOA市場、2010年まで年率40%で拡大
「3年後の市場規模は22億ドル」――Springboardが予測シンガポールの調査会社Springboard Researchは11月26日、日本を除くアジア地域のSOA(サービス指向アーキテクチャ)市場に関する調査の結果を発表した。それによると、同地域のSOA市場は2010年まで年平均40%の成長率が見込まれるという。
Springboardでは、アジア地域における現在のSOA市場の規模を8億1,000万ドルと見積もったうえで、2010年には22億ドルに達するとの見通しを示している。この地域で最も大きな市場は、2億500万ドルの市場規模を有するオーストラリアだ。
Springboardの先端ソフトウェア担当シニア・アナリスト、バラカ・バルア・アガーワル(Balaka Baruah Aggarwal)氏は、「多くの企業がSOAを実際に導入したり、導入計画を進めたりしているため、今後も同地域におけるSOAの普及拡大は続く」と予測している。
Aggarwal氏によると、アジア地域でSOAの認知度が実質的に高まったのは昨年であり、このことが普及拡大の起爆剤になっているという。「企業がSOAを導入する主な理由は、サービス提供の改善と、データ/アプリケーション双方のレベルにおける統合性の強化だ」と同氏。
今回の調査では、回答者の多くが、SOAを導入したことで、サービスを提供するのに要する時間とコストを削減できたと答えた。また、回答者の49%が、M&A後のITシステム統合に向けてSOAを導入したと答えており、企業のM&AがSOA導入の大きな動機になっていることも明らかになった。
Aggarwal氏は、「SOA導入に際して、ガバナンスが重視される傾向も続いている。今回の調査でも、回答者の85%がガバナンスの重要性を指摘しており、導入当初からガバナンスの構造を統合していると答えた人も40%いた。一方、SOA導入の課題については、21%の回答者がパフォーマンスと拡張性への対応が難しいと答えており、この点がSOA導入の最大の不安要因になっている」と指摘する。
Aggarwal氏によると、SOAがITマネジャー主導の技術構想であるという認識も依然として根強いという。調査でも68%の回答者が「SOAは明確なビジネスの目標に重点を置いた投資というよりも技術主導の投資である」との認識を示したとしている。
Computerworldオーストラリア版の取材でも、多くのCIO(最高情報責任者)が同様の見方を示している。Shepparton CouncilのCIO、ロッド・アポストル(Rod Apostol)氏は、SOAをビジネス部門の人々に受け入れてもらうことが最大の課題と指摘する。
「システム統合の必要性をビジネス部門のスタッフに理解してもらうことは容易ではない。だが、サイロ化されたシステムが“見えないコスト”になっているのは事実だ」(Apostol氏)
Springboardの調査リポートによると、アジア地域で最も有力なSOAベンダーはIBMであり、次いでMicrosoft、BEA、HP、SAP、TIBCO、Oracleなどのベンダーが続くという。また、エンドユーザーがSOAベンダーを選定する際、決め手としているのは「実績のある製品とソリューション」で、そのほか「導入のための明確なロードマップ」「ベンダーの評判」などの決定要因が挙げられたとしている。
(Sandra Rossi/Computerworldオーストラリア版)



























