Intel期待のSilverthorneチップ、本領は「超低消費電力」にあり
Intelの次代を担う新チップの詳細が国際会議で発表へ米国Intelは、2月3日から7日まで行われる「ISSCC(International Solid State Circuits Conference:国際固体素子回路会議)」において、低消費電力型の次期プロセッサ「Silverthorne」に関する新たな情報を発表する予定だ。そんななか、同プロセッサが単なる新チップではないことが明らかになってきた。
業界アナリストらの話では、SilverthorneはウルトラモバイルPC(UMPC)およびモバイル・インターネット・デバイス(MID)用として開発されたもので、同社の将来の製品ロードマップにリストされている大多数のチップにとっても重要なアーキテクチャになるという。
米国の調査会社In-Statのアナリスト、ジム・マクレガー(Jim McGregor)氏は、「Silverthorneは単なるプロセッサではなく、もっと大きな意味を持っている。Intelにとっては、現在だけでなく将来にわたっても重要なアーキテクチャになる。電力消費の点で、他の組み込みアーキテクチャと肩を並べられるようにするための1つのステップなのだ」と語り、超低消費電力を実現する点が強調された。
Silverthorneアーキテクチャは、2009年に出荷予定の次期プラットフォーム「Morristown」など、将来のプロセッサに採用されていくはずだ、とMcGregor氏は指摘する。
Intelのディレクター、パンカジ・ケディア(Pankaj Kedia)氏は、米国Computerworldの取材に対し、「SilverthorneはIntelの多彩な製品で重要な役割を担う」と語った。
「MIDは巨大な成長市場だ。インターネット・デバイスをポケットに入れて持ち歩き、どこからでもアクセスしたいというユーザーは多い。そうしたユーザーの期待に応えるデバイスの心臓部となるのがSilverthorneだ。将来の成長という観点から見て、Silverthorneは非常に重要な存在だ」(Kedia氏)
IntelのCTO(最高技術責任者)、ジャスティン・ラトナー(Justin Rattner)氏は、先週のプレス・ブリーフィングで、Silverthorneの出荷時期は従来どおり2008年上半期の予定だと語った。
Kedia氏によると、Silverthorneの消費電力は0.6〜2ワットで、同社製チップの中で最も消費電力が少ないデュアルコア・プロセッサと比べて15分の1程度だという。「(性能面では)初期の『Centrino』プロセッサに匹敵し、これほど小型のプロセッサとしては、きわめて高性能と言える」(Rattner氏)
ただし、Silverthorneで革新的なのは、性能よりもむしろ消費電力低減のための技術だ、とKedia氏は指摘する。「Silverthorneアーキテクチャの電力管理技術は、ノートPCやサーバ、組み込みシステムなど、あらゆるセグメントに流用されるだろう」(同氏)
In-StatのMcGregor氏は、モバイル・デバイス向けのプロセッサなど、新たな市場への参入を目指すIntelにとって、技術を流用できることは大きな強みだ、と指摘する。
「Intelは長年ハイテク業界の雄として君臨し、世界で最も利益を上げている半導体メーカーだ。しかし、すでに参入している市場では独占的なシェアを誇るものの、テレビや携帯電話など、ほかの市場には入り込めずにいる。同社としては、将来に向けて新たな成長のチャンスを見つけたいところだろう。従来のコンピューティング分野ほどの利益を確保するのはまだ難しいだろうが、成長し続けるには新たな市場に参入するしかない」(McGregor氏)
(Sharon Gaudin/Computerworld オンライン米国版)



























