「Sunは約束を破った」――OpenSolarisの立役者がコミュニティを脱退
「オープンなプロジェクトにする」との約束は守られなかったと同氏Apache HTTP Server Projectの共同設立者で、HTTPの開発でも重要な役割を演じたロイ・フィールディング(Roy Fielding)氏は2月14日、米国Sun MicrosystemsのOpenSolarisコミュニティから脱退することを明らかにした。オープンソース版Solarisの開発を目的とするOpenSolarisプロジェクトについて、同氏は、Sunの管理が強すぎると批判している。
Fielding氏の脱退表明は、コミュニティのディスカッション・フォーラムの中で行われた。同フォーラムに書き込まれたメッセージには、「SunはOpenSolarisを、(文字どおり)オープンな開発プロジェクトにすると約束していた」とつづられている。
しかし、同氏によると、この約束は守られなかったという。「OpenSolarisがコミュニティによって管理され、コミュニティ内で下される決定がこのプロジェクトの決定として周知されるという点にSunは同意していたはずであり、だからこそOpenSolarisと呼ぶことができたのだ」(Fielding氏)
Fielding氏は、Sunが買収したスウェーデンのMySQLのような管理のスタイルをOpenSolarisでも採用すべきだったと指摘する。「MySQLでは、コミュニティが意思決定に関与できると思わせるようなことは言っていない。しかし、それでもユーザーの大半を満足させている。これはきわめて有効なオープンソース・モデルだ」(同氏)
なお、Fielding氏の追加コメントは、今のところ発表されていない。
一方、SunからOpenSolarisに参加しているテリー・モリーニ(Terri Molini)氏は、2月20日に声明を出し、「OpenSolarisコミュニティを立ち上げた際に、Fielding氏はコンサルタントとして大きな貢献をし、OpenSolaris Governing Boardのオリジナル・メンバーとしても重要な役割を果たした。コミュニティに対する同氏の寄与とガバナンス・モデル開発への貢献は、きわめて有益なものだった」と、同氏を褒め称えた。
そのうえでMolini氏は、「オープンソース技術には多くの人々が関与しており、Sunとしても、OpenSolarisにおける開発で可能な限り多くのコミュニティに協力している。このプロセスの過程で不満を感じる人がいるという点は認識しており、意見の対立が時にはあるということも認めなければならない」としている。
米国の調査会社Redmonkのアナリストで、OpenSolarisに詳しいステファン・オグラディ(Stephen O'Grady)氏は、今回のFielding氏の判断に複雑な反応を示している。「意見の対立があり、それが燃え上がるのを見るのはつらいが、Fielding氏の見解は、オープンソース・コミュニティではよくあることだ」と同氏。
O'Grady氏は、技術者として加わっていたFielding氏が抜けたことで一定の影響は出るかもしれないが、プロジェクトが動かなくなることはないと見ている。「確かに、イメージが傷つくだろうが、リーナス・トーバルズ(Linus Tovalds)氏がLinux陣営を去るのとは訳が違う」(同氏)
(Chris Kanaracus/IDG News Service ボストン支局)
























