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ODFとOpen XMLの両陣営はもっと意見交換を――ISOメンバーが公開書簡

互いに理解を深め、話し合う場を設けるよう提言
(2008年02月21日)

 ODF(OpenDocument Format)とOffice Open XML(OOXML)の両陣営は文書フォーマットの発展に向けてもっと協力し合うべき――。ISO(国際標準化機構)のODFプロジェクト・エディターが2月19日、こう記した公開書簡をISOに提出し、話し合いの機会を作るよう両陣営に促している。

 公開書簡を提出したのは、ISOでODFプロジェクト・エディターを務めるパトリック・デュルソー(Patrick Durusau)氏。氏は同書簡の中で、両陣営による文書フォーマットの共同開発が可能になれば、より生産的なプロジェクトになると記している。ちなみにこの書簡は、ODFでもOpen XMLでもなく、ISOが昨年12月に標準として承認したPDFフォーマットだった。

 ODFは、Sun Microsystemsのオフィス・スイート「StarOffice」やオープンソースのプロダクティビティ・スイート「OpenOffice.org」で使用されている文書フォーマットで、2006年5月に標準としてISOに採用された。これは、標準化団体OASISの支持を得たことが大きいと言われている。

 一方、Open XMLをISOの下で早期に標準化したいMicrosoftは、承認プロセスを早めるためにOpen XMLをECMA(欧州電子計算機工業会)に提出、標準規格として承認を受けている。

 Open XMLのISO標準化を決める第1回目の投票は昨年実施され、そのときは承認が見送られた。その後、投票時に指摘された問題点についてECMAが回答し、ISOの委員会がその修正案を審査することになっている。

 Open XMLのISO標準化を左右するこの審査は、来週開催される会議で行われる予定だ。5日間にわたって開催されるこの会議では、Open XMLの標準化プロセスに対する1,100件のコメントが紹介され、その後各国の標準化団体が修正案を認めるかどうかを判断する。

 両陣営の争いをISOのメンバーとして見てきたDurusau氏は、両陣営の対立が解けないままでは良い結果を生まないと指摘。双方の陣営が顔を合わせ、意見交換を行うための中立的な場が必要だと主張する。

 「両方のフォーマットを一緒に発展させていけるような環境ができれば、両陣営や関係団体が標準案の将来像について意見を交換でき、その改訂作業も(現在とは)まったく異なるものとなるはずだ。平和的なやり方で技術を発展させていくことができれば、すぐれた標準を低コストかつタイムリーなやり方で開発することができる」(Durusau氏)

 ISOでODFプロジェクト・エディターを務めるDurusau氏は、OASISのODF標準エディターでもある。そのため、今回の呼びかけが両陣営の関心を引くのではないかと同氏は期待している。

 「このような呼びかけを行った理由ははっきりしている。双方の違いは、これまで意見交換の場がなかったために生じたものだ。過去は変えられないが、今後は異なる対応をすることはできる」とDurusau氏。まずはそれぞれの陣営が相手の標準について理解を深め、次に共同で話し合える場を設けるために努力し、それから各種標準の会議を開くというステップを同氏は提案している。

(Peter Sayer/IDG News Service パリ支局)

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