オラクル、「Java SE 7」をリリース
Java言語の5年以上ぶりのメジャー・アップデート米国Oracleは7月28日、プログラミング言語Javaの5年以上ぶりのメジャー・アップデートとなる「Java Platform Standard Edition 7」(Java SE 7)の公開開始を発表した。
Java SEのメジャー・バージョンがOracleの管理下で公開されるのは今回が初めて。
われわれは皆、このバージョンの完成に時間がかかったさまざまなビジネス的および政治的な理由を知っている――。OracleのチーフJavaアーキテクト、マーク・ラインホールド(Mark Reinhold)氏は今月、Java SE 7のRC(リリース候補版)リリース時のWebキャストでそう認めた。この言葉は、Oracleが2010年に米国Sun Microsystemsを買収し、Javaの監督役になったことを指している。
Oracleは、世界で900万人の開発者がJavaを使っていると推計している。オランダTIOBE Softwareが独自に算出している各プログラミング言語の人気を表す指標の数値を見ると、JavaはCをわずかに上回り、C++の2倍以上を記録し、世界で最も普及したプログラミング言語となっている。
また、Javaを搭載するデバイスは30億台以上に上り、Javaは世界の企業デスクトップの97%に展開されている。Javaランタイムの年間ダウンロード回数は10億回以上に達している。
Oracleが2010年1月にSunを買収してJavaを獲得して以来、OracleによるJavaの管理はさまざまな方面から注視されている。2010年12月には非営利団体のApache Software Foundation(ASF)が、Java技術の開発と仕様策定の正式なプロセスであるJCP(Java Community Process)から脱退し、「OracleはJavaを、真にオープンな仕様として管理していない」と主張した。
一方Oracleは、米国GoogleのモバイルOS「Android」がJavaの特許と著作権を侵害しているとして、Googleを提訴している。
米国Red Hatのミドルウェア事業担当シニア・エンジニアリング・ディレクター、マーク・リトル(Mark Little)氏は、「(Java SE 7は)しっかりと作られているが、漸進的なアップグレードという色彩が強い」と指摘した。同氏は、Red HatのJCPでの活動の中心的な担い手だ。
Java SE 7は、この10年間におけるコンピューティング・プログラミング分野のトレンドの多くに対応している。例えば、Java仮想マシン(JVM)上で動作するように設計されたJava以外の動的言語(ScalaやGroovyなど)が増えていることを受け、Java SE 7では、これらの言語へのサポートが大幅に改善されている。また、プログラムをマルチプロセッサ・コア上で動作させる作業を容易にするAPIも用意されている。プログラムのファイルシステム・アクションの範囲も大きく向上している。
Sun Microsystemsは1995年に初めてJavaを発表。1998年にJCPを立ち上げ、外部者がJavaの開発に意見を反映させることができるようにした。2007年には、Java SEのオープンソース実装「OpenJDK」をオープンソース・ライセンスのGNU General Public License Version 2(GPLv2)でリリースした。
開発者は、開発環境のNetBeans Integrated Development Environment(IDE)7.0、Java SE 7プラグインを組み込んだEclipse Indigo、またはIntelliJ IDEA 10.5を使って、Java SE 7アプリケーションを作成できる。Oracleは、Oracle JDeveloperを年内にJava SE 7に対応させる計画だ。
(Joab Jackson/IDG News Serviceニューヨーク支局)



























