アドビ、デジタル・メディアとデジタル・マーケティング分野への事業再編を発表|IT業界動向|トピックス|Computerworld

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アドビ、デジタル・メディアとデジタル・マーケティング分野への事業再編を発表

750名のレイオフ、エンタープライズ部門への投資抑制を進める
(2011年11月10日)

 Adobe Systemsは11月8日、急成長を遂げるデジタル・メディアおよびデジタル・マーケティング製品市場を開拓する戦略の一環として、750名に上る正社員の削減と、エンタープライズ・ソフトウェアへの投資削減を進めることを発表した。

 同社は11月9日午前中にニューヨークで金融アナリスト向けの会見を開き、その場で計画の詳細を明らかにすると述べていた。また、今四半期における売り上げ見込み額の下方修正も行なっている。上述したレイオフに経費がかかることが修正理由の1つだ。

 これらの方針転換は、同社が「爆発的成長分野」と呼ぶデジタル・メディアおよびデジタル・マーケティングへの注力を強化する事業再編計画にのっとったもの。Adobeは、コンテンツ作成および配布ツールや、デジタル・マーケティング・キャンペーンの成果を測定するツールを武器に、同市場を切り拓く構えを取っている。

 アナリスト向け会見に先立ち、具体的にどのエンタープライズ製品が影響を受けるのかの取材を試みたものの、回答は得られなかった。

 同社は声明に、「経常利益の底上げにつながる『Adobe Digital Marketing Suite』の予約注文をさらに増やすため、特定のエンタープライズ・ソリューション製品ラインに対する投資と、それに伴う潜在的なライセンス収入を抑えていく」と記している。

 同社のエンタープライズ製品には、Web会議ソリューションの「Adobe Connect」や業務連係プラットフォーム「Adobe LiveCycle」、さらには2010年のDay Software買収で獲得したWebコンテンツ管理ソフトウェアなどがある。ちなみに「Acrobat」製品群はエンタープライズ製品のカテゴリには含まれず、ナレッジワーカー部門が管轄している。

 直近の四半期では、Adobe全体の売り上げに占めるエンタープライズ製品の収入は10%にも満たず、コンテンツ作成およびデジタル・メディア部門の収益には遠く及ばなかった。

 9日のアナリスト向け会見は、同社の成長加速プランにより焦点を絞ったものになった。同社によれば、「Creative Suite」製品に対する投資は従来通りのレベルを維持し、同時に「Dreamweaver」や「Adobe Edge」、さらにHTML5モバイル・アプリケーション・フレームワークの「PhoneGap」といったツールを介してHTML 5への投資増強にリソースを割り当てるつもりだという。

 デジタル・マーケティング分野では、モバイル・デバイスとソーシャル・ネットワークを中心としたアナリティクスおよびレポーティング事業の拡大が期待されている。

 人員削減は基本的に欧州および北米で実施する予定。同社の従業員数は2010年末時点で9,100人だったため、全社員の約8%が解雇されることになる。今四半期に発生するリストラ関連経費は8,700万ドルから9,400万ドルと見積もられており、その大半が退職金にあてられる。

(James Niccolai/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)

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