中国のアップル委託先工場の労働者酷使に関するオンライン嘆願書に16万件以上の署名
中国労働者のため米国人が嘆願書を公開
米国Appleの人気製品を受託製造している中国工場の労働者を保護するよう同社に求める嘆願書に、1週間で16万2,000件の署名が集まった。
社会運動のためのSNSである「Change.org」で公開されているこの嘆願書は、Appleの「iPhone」や「iPad」といった人気製品の製造委託先の中国工場で労働者が酷使されているという最近のメディア報道を受けたもの。
ラジオ番組「This American Life」でこうした中国工場の労働条件を知ったコミュニケーション・コンサルタントのマーク・シールズ(Mark Shields)氏(米国ワシントンDC在住)がこの嘆願書を先週公開し、署名を募っている。
米国New York Timesは先週公開した長文記事で、Appleのパートナーである台湾の電子機器受託製造メーカー、Foxconnの中国工場における長時間労働と危険な労働環境を報じている。
シールズ氏は嘆願書で、This American Lifeでは、Appleの製造委託先工場における反復動作障害の発生などの問題が取り上げられていたと記している。「われわれはAppleに、新製品発売を考慮した労働者保護策を打ち出すことを求める。新製品の発売時は、労働災害や自殺が急増する傾向がある。発売に向けた生産ノルマを達成しなければならないという強いプレッシャーがかかるからだ」と、同氏は記している。
シールズ氏は、Appleの「スーパーユーザー」を自称しているが、This American Lifeの報道にがく然としたと述べている。
同氏は嘆願書にこう記している。「困ったことに、Appleがこの問題に絡んでいる。あなた方は、他人と違う考え方をすると思われている。私はこれからも、あなた方が作る製品を愛用したい。それらは世界を変えつつあり、すでに私の生活を変えているからだ。だが、人々の悲惨な苦しみの上に作られているものではないと、安心してあなた方の製品を買いたい」
Appleはこの嘆願書についてコメントを控えた。AppleのCEO、ティム・クック(Tim Cook)氏は、New York Timesの報道に「激怒した」と報じられている。同氏はAppleの従業員に宛てた書簡で、製造委託先の中国工場の過酷とされている労働条件の実態を、「詳しく精査する」と約束している。
シールズ氏の署名キャンペーンは「素晴らしい」と、Change.orgの組織化担当ディレクター、アマンダ・クロア(Amanda Kloer)氏は語った。Change.orgサイトは、ユーザーが嘆願書などを公開して署名を募れるようになっている。「彼は、お気に入りの製品に関連する不正を知り、単に怒ったり悲しんだりするのではなく、消費者としての力を使って不正と戦おうと決めた」とクロア氏。「彼のキャンペーンは目覚ましい広がりを見せている」
(Grant Gross/IDG News Serviceワシントン支局)



























