欧州のSNSファイル共有阻止裁判、著作権保護団体が敗訴
SNSに対する強制的なフィルタの設置は不可と判断欧州司法裁判所は2月16日、違法なファイル共有を阻止する目的で、著作権所有者側がSNSサイトにフィルタの導入を義務づけるよう求めた訴えを退けた。
この判決はベルギーの著作権保護団体SABAM(Belgian Society of Authors, Composesrs and Publishers)が、ベルギーのSNS「Netlog」上で、ユーザーどうしが音楽や画像ファイルを共有できることに対し、措置を講じるよう求めた裁判に関するものだ。
裁判所は、「SNSにフィルタの導入を義務づけることは、ユーザーの個人情報を保護し、情報を受け取る、あるいは開示する権利を侵害する」との見解を示した。
SABAMによると、Netlogはユーザーが他人の著作物を共有することを許可しているが、ユーザー側はSABAMの承認を得ていないうえ、Netlog側も著作権料を支払っていないという。
SABAMは2009年6月、同団体に所属する著作物の音楽/動画ファイルの共有を阻止し、指示に従わない場合は1日につき1,000ユーロの違反金を支払うようNetlogに求める訴えをブリュッセル第一審裁判所に起こしていた。これに対しNetlog側は、「そのような要求はすべてのユーザーを強制的に監視するもので、欧州の電子商取引指令に違反する」と主張していた。
欧州司法裁判所は今回の決定に際し、基本的な著作権の保護を支持しつつも、「音楽や動画ファイルの違法な使用を防ぐために、すべてのユーザーに対する設定を変更して、一般的なフィルタリング・システムを設置するようSNS運営者に強制することはできない」とした。
これに対しSABAMは、「著作物を保護・管理するため、新たな方法を模索する」とのコメントを発表している。
(Jennifer Baker/IDG News Serviceブリュッセル支局)



























