「ヤフーとの提携に対する市場の反応は予想外」――マイクロソフトCEOバルマー氏
否定的な見方をする財務アナリストたちを年次ミーティングで説得米国MicrosoftのCEOであるスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏は7月30日、米国Yahoo!との提携に対してウォールストリートが否定的な反応を見せていることに驚いていると語った。
バルマー氏は、1年以上先に実行されるこの提携について、「何も決まっていない」と述べた。この10年間の提携は、Microsoftの「Bing」検索エンジンと「adCenter」プラットフォームでYahoo!の広告ビジネスを強化し、Yahoo!のセールス・チームが両社の主要顧客との取り引きを進めるというものだ。
Microsoftの年次ミーティングでバルマー氏は、財務アナリストたちに対してこの提携が両社にとってどのようなベネフィットがあるかを説明し、Yahoo!の株価へのダメージが修復されるように努めた。
それというのも、提携発表後、Microsoftの株価が上昇したのに対して、Yahoo!の株価が急落したからだ。7月30日午後のYahoo!株の取り引きは、14ドル28セントから始まった。これは提携発表前と比較して16%減となる。2009年2月にMicrosoftから提案された買収価格は446億ドルだったから、当時の1株当たりの価格の半分である。
ウォールストリートでは、この提携が結ばれればYahoo!の検索資産に対してMicrosoftがかなりの現金を支払うと予想されていた。しかし、実際にはそうならなかったことが、投資家たちが否定的な反応を示している理由になっている。
バルマー氏は、この提携では現金取り引きは発生しないため、投資家やアナリストが混乱していると認めた。「経済状況がさらに人々を混乱させている。だが、まだ何も起こっていないのだ」と同氏。
さらにバルマー氏は、ウォールストリートがこの提携に難色を示す理由が分からないと語った。同氏は、この提携が締結されれば、Yahoo!は約5億ドルの運用収入を作り出し、約2億ドルの設備投資を節約できるというのだ。
一方、Microsoftにとっては、今回の提携がすぐに利益につながるわけではない。だが、バルマー氏は、Yahoo!とMicrosoftの検索および広告プラットフォームが統合されれば、検索機能が改善されるとともに収益も増えると見込んでいる。
7月30日の発言から察すると、バルマー氏は、Microsoftの検索事業は投資が遅れたために失敗したと認めたように思える。また、同氏はYahoo!との提携に長い時間がかかってしまったことを悔やんでいると述べていた。
「この業界で成功するために重要なのは、早期に正しいビジネスを選択することだ。価値を生み出すビジネスを選択しないと成功はなく、正しくビジネスを選んでいければ、成功する確率は高くなる」(バルマー氏)
(Elizabeth Montalbano/IDG News Serviceニューヨーク支局)






















