AOL、ヤフー、マイクロソフトがディスプレイ広告分野で提携
各自の非売約済み広告枠の販売が可能にYahoo、AOLおよびMicrosoftがパートナーシップを結び、ディスプレイ広告枠の共有および販売プラットフォームの統合を通して、互いの持つ広告を提供できる体制を整える構えだ。
こうした取り組みの背景には、マーケッターやパブリッシャーのためにまだ売約されていないディスプレイ広告の売買プロセスを簡素化、利便化することで、3社の売上と利益を増大させる意図がある。
Yahooの「Network Plus」、AOLの「Advertising.com」、Microsoftの「Media Network」という3社のリアルタイム入札システムの統合後、2012年初頭には提携が実施される見込みだという。
3社は11月8日、当面はMicrosoftおよびYahooの広告取引所(アドエクスチェンジ)において合同枠を利用可能にし、AOLは後日自社のエクスチェンジを使用するかどうか決定すると発表した。
今回の提携は米国内でのみ有効だが、YahooとAOLはカナダでも同様のパートナーシップの構築を予定している。
一見してわかる通り、このパートナーシップにはGoogleとFacebookという2大巨頭が参加していない。両社は現在ディスプレイ広告市場で著しい勢力を誇っているが、Webポータルがオンライン広告分野を支配していたころは、AOL、Yahoo、Microsoftも同市場の主要プレイヤーだった。
しかし、数年前から検索広告がオンライン広告市場の大部分を占めるようになり、ここでGoogleが覇権を握った。同分野ではAOL、Yahoo、Microsoftは苦戦を強いられている。YahooとMicrosoftは検索領域で提携しているものの、期待通りの成果は上がっていない。
また、Yahooは2011年にこれまで一定のシェアを確保していた米国オンライン・ディスプレイ広告市場でつまずき、AOLもここ数年は業界オンライン広告成長率が伸び悩んでいる。
FacebookおよびGoogleが提携に加わる可能性について尋ねたところ、両社は同パートナーシップの目的に合致する「質の高い」優良なディスプレイ広告枠を十分に保有していないと関係者は示唆した。
このたびの提携は、売約済みではない広告枠に焦点を当てたものになる。マーケッターはアドネットワークやアドエクスチェンジから、Webサイト上の広告スペースをオークション形式で購入する仕組みだ。これとは対照的に、売約済みの広告枠を購入するマーケッターは、特殊広告枠に出稿するための特別料金を任意の時期に一定の間隔で支払わねばならない。
(Juan Carlos Perez/IDG News Serviceマイアミ支局)






















