世界中で2年ごとにデータが倍増
現代のデータ成長は企業にとって悩みの種であり、同時にチャンスでもあるデータ管理者にとって新たな課題となっているのが、2年ごとに倍増する作成や複製されたデータであることが最新調査からわかった。
EMCの後援により実施された調査「IDC調査デジタル領域調査(IDC Digital Universe Study)」によれば、2011年には最大で1.8ゼタバイト(1.8兆ギガバイト)のデータが作成および複製される見込みだという。
同レポートは、現在のペースでデータが増加していくと、Intelの共同創立者であるゴードン・ムーア氏による「ムーアの法則」を軽く超えるデータ爆発が起こると述べている。ムーア氏は、チップ上のトランジスタの数は2年ごとに2倍になり、その結果としてチップは小さくなると主張していた。
1.8ゼタバイトというデータは、32GB版のApple「iPad」575億個に格納されうるデータの総量に相当する。iPadが575億個あれば、万里の長城をすべてiPadで作ることができ、しかもその高さは本物の平均の2倍に達するという。
2005年以来、企業はデータ爆発に対処するため4兆ドルのコストを費やしてきたと同レポートは指摘した。「混沌から価値を引き出す(Extracting Value from Chaos)」と題された同調査は1年に1度行われており、今年で5回目となる。こうした費用は、クラウド・サービス、ハードウェアおよびソフトウェア、スタッフなどに投じられている。
まさにチャレンジ
データ時代における「倍々ゲーム」的成長は、IT部門に難題をもたらすと同レポートは主張する。IT部門はこの先10年間、今日と比べて少なくとも10倍の仮想および物理サーバ、同50倍のデータの面倒を見ていかなくてはならないというのだ。
IDCは、「大量のデータを管理するためのスキル、経験およびリソースが増大していくペースにはほかのどの分野の成長も追いつけない」と述べた。IT部門は2020年までに、現在の1.5倍のIT専門家を雇ってデータ爆発に対処させる必要に迫られるだろう。
とはいえ、どのような問題にもチャンスは付随するものだ。
EMCの最高マーケティング責任者であるジェレミー・バートン(Jeremy Burton)氏は、「容赦なく増え続け、膨大な量にふくれあがった情報は、進歩につながる社会的、技術的、科学的、経済的な変化を引き起こす無限の可能性を示すものでもある」と語った。
クラウド・コンピューティング
そうした可能性が潜んでいる分野の1つが、クラウド・コンピューティングだ。IDCによると、2015年までには情報の約20%が、クラウド・コンピューティングに何らかの形で「触れられる」ようになるという。情報の一部がクラウド環境に保存されたり、クラウド環境で処理されたりするかもしれない。また、情報の10%程度はクラウド内で保持されることになるとも、IDCは予測している。
(Veronica C. Silva/MIS Asia)



























