汎用機とオフコンの繁栄
初級アドミンの多忙なる一日コンピュータの世界では、同じ技術であっても異なる用語を用いるということが多い。例えばノートブックPCはノートPC、モバイルPC、ラップトップなど複数の呼び名があるし、PCも用途に応じてPCサーバ、クライアントPCなどと使い分ける場合がある。コンピュータへの理解を深めるには、こうした用語が登場した背景を学ぶことが重要だ。そこで今回から4回にわたり、コンピューティングの歴史について学ぼう。
人物紹介
一条乱太 IS部門の新人。探究心は人一倍。目指すは日本を代表するネットワーク技術者!
綱元世界 IS部門3年目の若手社員。超一流のアドミンになることを夢見ている。やる気はいつも人二倍
糸無課長 IS部門課長。厳しいところもあるが、実力があり、部下に慕われるよき上司。頭髪の話は御法度
A社情報システム部門の一条乱太くんは、今年配属されたばかりの社会人一年生。まずはコンピュータとネットワークの基礎知識を固めるために、教育係の綱本先輩と勉強に明け暮れている。今日は、コンピュータの用語辞典とにらめっこをしているようだ。
先輩、「大型コンピュータ」と「汎用機」の違いって何ですか。
同じものだよ。汎用機は、部屋を専有してしまうほど大きいから、大型コンピュータと呼ぶことがあるんだ。
そんなこと、どこにも書いてないんですよね。知っていることを前提として解説してるんだもん。
確かにな。技術の背景まで解説している本はあまりないよな。
背景…歴史でしょうか?
うん。白いものを際だたせるには、やはり黒い背景がなくちゃ。
だれが腹黒いって?
あ、課長。先輩がね、課長のように腹黒くないと、成功できないって。
何ぃ!
言ってませんよ!
コンピュータの世界には、さまざまな用語があふれている。これがコンピュータへの理解を阻害している部分もあるだろう。しかし逆に、こうした用語の背景を知って理解を深めておけば、いざ技術やノウハウを学ぶときに困らずに済むはずだ。「今さら」と思う読者もいると思うが、ざっとおさらいしていただきたい。
コンピュータの 3つの歴史
現在のインターネットを中心としたコンピュータおよびネットワークの状況は、3つの歴史が交差して作られたものだ。その歴史とは、1つは「汎用機」、1つは「PC-LAN」、そして「インターネット」である。さらに加えるならば、これらの「融合」の歴史が存在するだろう。図式化すると図1のようになる。
同じ技術にもかかわらず複数の用語が存在するのは、こうした歴史が融合する際に淘汰されず、そのまま残ってしまっているためだ。



























