欧州のWindowsメディア・プレイヤー抜き版は「N」付きに
欧州で提供される、Windows Media Playerを含まない版のWindows XPは、「Windows XP Home Edition N」「Windows XP Professional Edition N」と呼ばれることになった。
欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は1年前、EU競争法違反の是正措置の一つとして、米国マイクロソフトにWindows Media Playerを含まない版のWindows XPを出荷することを命じた。Windows Media PlayerをWindowsに組み込むことでマイクロソフトが競合メディア再生ソフトウェアに対する不正な優位性を得ていたと、同委は認定している。
マイクロソフトの広報担当者、ステイシー・ドレイク氏は3月28日、同社ではこの欧州委による名称選択には不満もあるものの、それを採用することで現状を打開することにしたと述べた。
マイクロソフトはすでに数カ月前に、Windows Media Playerを含まない版のWindows XPを、PCメーカーに対して「Windows XP Reduced Media Edition」の名称でいったん提供している。だが、この名称は「食指を動かさせないもの」だとして、欧州委は拒否していた。
同社はさらに9つの名称を約2カ月前に提案していたが、欧州委はそれらをすべて却下し、製品名の最後に「N」を付けることを求めてきたという。マイクロソフトは現在、同製品へのこの新名称の組み込み作業を進めており、ようやく同製品のパッケージやそれを搭載したPCが販売されることになる。
ただし、このWindows特別バージョンをめぐる論議はまだ終わりではない。複数の競合他社が、マイクロソフトがこのWindows特別バージョンに手を加えてそれらの会社のアプリケーションとうまく適合しないようにしていると訴えている。ドレイク氏によると、マイクロソフトはその問題の打開に向けて欧州委と交渉中。
さらに、マイクロソフトと欧州委の間には、他の是正措置への同社の対応をめぐっての対立もある。欧州委は3月初め、Windowsを稼働するPCとうまく連係するサーバ・プログラムを競合他社が構築するのを可能にするワークグループ・サーバ・プロトコルを開発者にライセンス供与するためのマイクロソフトの条件案を却下した。より受け入れやすいライセンス条件案を提示しないと、同社は全世界の売上高の最大5%の罰金を科される可能性がある。
(Originally reported by Joris Evers, IDG News Service, 03/28/2005)
(IDG News Service)



















