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【トレンド最前線 第1回】

注目されるビジネス・モバイルPCの市場動向を探る

「いつでも、どこでも使える環境」が市場を牽引
(2009年09月30日)

 ビジネスに「アジリティ(俊敏性)」が要求される現在では、“現場”とのタイムリーな情報のやり取りが勝敗を決定すると言っても過言ではない。その“現場”になくてはならないのが、ビジネスで要求される条件を満たした「ビジネス・モバイルPC」だ。本連載ではビジネス・モバイルPCの“今”に焦点を当て、その動向や最新トレンドを紹介していきたい。第1回目は、ビジネス・モバイルPCの市場動向に注目してみよう。



大河原克行/ITジャーナリスト

公衆無線LANやWiMAXで“どこでもオフィス”に

国内だけでなく海外出張にもビジネス・モバイルPCは必須だ

 東京から大阪へ向かう東海道新幹線の車内。ノートPCを開くビジネス・パーソンの姿は、いまや珍しくなくなった。特に、窓際の各席にコンセントが用意され、走行中も無線LAN接続が可能なN700系の車内では、多くのビジネス・パーソンがノートPCを利用している。

 ノートPCが出張や外出先での作業が多いビジネス・パーソンだけでなく、幅広い層のビジネス・パーソンに欠かせない存在になっているのは周知のとおり。読者の中でもノートPCを利用している人は多いだろう。

 実際、ビジネス・モバイルPCは注目を集めている。

 IT専門の調査会社であるIDC Japanの調査によると、2008年におけるモバイル・ワークステーションやタブレットPC、2台目のサブマシンとしての利用が想定されている「ネットブック」を含めた2008年のポータブルPCの総出荷台数は856万5,000台と、前年の759万7,000台から大きく増加している。

 IDC Japanでは、「この数字は2010年以降も増加するだろう」と予測している。そのうち、ウルトラ・ポータブルPC(注1)の出荷台数は83万3,000台となっており、なかでもビジネス・モバイルPCの需要が増大していくことはまちがいなさそうだ。

 現在、ビジネス・モバイルPC分野では、パナソニック、NEC、ソニー、東芝、富士通などの国内ベンダーが先行している。一方で、デル、ヒューレット・パッカード(HP)、レノボなどの外国系ベンダーも、日本の企業ユーザーの声を反映したビジネス・モバイルPCを投入。さらにアスーステック、エイサーなど、ネットブックをメイン・ビジネスとしていたベンダーも、ネットブックのラインアップ拡大に伴い、ビジネスシーンでの利用を意識した製品を積極的に投入し始めている。

注1 IDC Japanでは12インチ型以下のディスプレイを搭載したノートPCを「ウルトラ・ポータブルPC」とカテゴライズしている。

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