Windows 7 Enterpriseが提供する企業向け機能を徹底紹介
ネットブックでは得られない“高いビジネス価値”とはIT環境の整備とITコストの削減の両方に苦心しているIT部門にとって、低価格のネットブックは、モバイル性に優れた標準PCとして魅力的かもしれない。だがちょっと考えれば、そのような選択が誤りであることに気付くはずだ。激安ネットブックには、企業が真に必要とする数多くの機能が備わっていない。本連載では、企業向けの最新OSである「Windows 7 Enterprise」と、ハイ・スペックなビジネス・モバイルPCの組み合わせが、いかにして高いビジネス価値をもたらすのかを明らかにしたい。
企業で低価格ネットブックを使うべきでない理由
2009年9月1日(パッケージ製品は10月22日から)に正式リリースとなったWindows 7。Windows Vistaがベースになっているものの、さまざまな改良で、より少ないメモリで軽快に動作するという触れ込みだ。
ちまたではWindows XP Home Editionを搭載した、低価格なネットブックの人気が依然として高い。その勢いはビジネス市場にも広がりつつあり、ノートPCの代わりに導入する企業も登場している。
しかし、Windows XP Home Editionは名前のとおりホームユース/パーソナルユース向けのコンシューマーOSである。少ないリソースで軽快に動くとはいっても、企業ユースには馴染まない。企業ネットワークとの接続性、セキュリティ機能、管理性といった重要な機能を備えていないからだ。
さらに言えば、Windows XP は2世代前のレガシーなOSである。そのため新しいテクノロジーへの対応が遅れる、あるいはまったく対応できないという問題も出てくる。
もちろん、Windows XP Home Edition(あるいはWindows Vista Home BasicやWindows Vista Home Premium)を搭載したネットブックが、ビジネスでまったく使えないというわけではない。用途によっては、ネットブックでも十分ということもある。たとえば、外出先でメールを確認するのが主な目的のセカンドPCや、画面表示と入力だけのシンクライアント端末の代わりに使うといった用途であれば問題はないだろう。
コンシューマーOSがビジネスに向かない最大の理由は、Active Directoryのドメインのサポートがないことである。ドメインへの参加は、Windows XP Professional、Windows Vista Business以上、Windows 7 Professional以上の上位エディションでサポートされる。
ドメインに参加できなければ、ユーザーIDやパスワード、ACL(アクセス制御リスト)などのセキュリティを一元管理できない。また、グループポリシーという強力な管理機能も利用できない。
最新OSであるWindows 7には、ドメインへの参加が可能なビジネス向けエディションとしてWindows 7 Professional/Windows 7 Ultimate、そしてボリュームライセンスで提供されるWindows 7 Enterpriseが用意されている。
この中で最もビジネス価値が高いのは、Windows 7 Enterpriseである。Windows 7 Enterpriseには、Windows 7 Professionalには提供されない、さまざまな企業向け機能が備わっている。Windows 7のすべての機能を利用できるWindows 7 Ultimateでも同じと思うなかれ。Windows 7 Enterpriseでなければ得られないメリットは(多々)あるのだ。
【最新モバイルPCとWindows 7で実現するビジネスの堅牢性】
第1回 Windows 7 Enterpriseが提供する企業向け機能を徹底紹介
第2回 Windows 7 Enterpriseの「リモート・デスクトップ接続機能」を徹底解剖
第3回 “どこでも社内LAN”を実現する「DirectAccess」の実力
第4回 「BranchCache」と「IKEv2」は出張族の味方?
第5回 アクションセンターに統合された「NAP」のココがスゴい
第6回 管理者もエンドユーザーもハッピーになれる制御ポリシーの活用方法
第7回 情報漏洩防止に役立つ「BitLockerドライブ暗号化」とは
第8回 ソフトウェア・アシュアランス特典をフル活用する
最終回 MDOP 2009 R2でデスクトップ環境を最適化する



















