Windows 7 Enterpriseの「リモート・デスクトップ接続機能」を徹底解剖
さらに改善されたユーザー・エクスペリエンスとは前回は高性能なビジネス・モバイルPCとWindows 7 Enterpriseの組み合わせが実現するビジネス価値について説明した。今回からはWindows 7 Enterpriseの個別の機能について詳しく見ていきたい。最初は「リモート・デスクトップ接続機能」を取り上げよう。
シン・クライアントの可能性を広げるRDP 7.0のエクスペリエンス
リモート・デスクトップ・プロトコル(Remote Desktop Protocol:RDP)は、Windows NT Server4.0, Terminal Server Editionで登場したプロトコルで、リモートからの画面表示とコントロール(マウスとキーボード操作)を担っている。
Windows 7のすべてのエディションには、最新のRDP 7.0が搭載されている。RDP 7.0対応のリモート・デスクトップ接続クライアント(バージョン6.1.7600のMstsc.exe)は、すべてのエディションで利用できる。また、RDP 7.0対応のリモート・デスクトップ機能は、Windows 7 Professional以上のエディションでサポートされている。
ちなみに、Windows Vista Service Pack(SP)1以降およびWindows XP SP3はRDP 6.1に対応しているが、RDP 7.0対応の更新が予定されている。現時点(10月21日現在)でRDP 7.0に対応しているのは、Windows 7 および同時にリリースされた Windows Server 2008 R2だけだ。
前バージョンのRDP 6.1では、ネットワークレベル認証(Network Level Authentication:NLA)やサーバ認証、TSゲートウェイなど、セキュリティ機能の強化がウリであり、特徴だった。ではRDP 7.0はどこが新しくなったのだろうか。
それは、一言で言えばユーザー・エクスペリエンスのさらなる改善である。RDP 7.0で強化されたエクスペリエンス機能には、次のようなものがある。
■Aeroグラスのサポート
デスクトップテーマとして「Aeroグラス」がサポートされた。半透明のウィンドウ枠の視覚効果、Windowsフリップ3DやAeroピークによるタスク切り替えなどが利用できる。
■マルチメディア・リダイレクト
リモートで再生したオーディオやビデオのファイルやストリームを、ローカルのメディア再生機能を利用して再生する機能。高品質なマルチメディア・コンテンツの再生が可能。
■マルチ・モニターのサポート拡張
任意のサイズ/解像度をはじめ、自由なレイアウトのモニターを最大16台までサポートする。RDP 6.1は同じサイズ、同じ解像度を横に並べる必要があった。
■双方向のオーディオ・サポート
従来のローカル・オーディオ・デバイスを使用した再生に加え、ローカルのオーディオ入力デバイスによる録音、音声認識がサポートされる。
【最新モバイルPCとWindows 7で実現するビジネスの堅牢性】
第1回 Windows 7 Enterpriseが提供する企業向け機能を徹底紹介
第2回 Windows 7 Enterpriseの「リモート・デスクトップ接続機能」を徹底解剖
第3回 “どこでも社内LAN”を実現する「DirectAccess」の実力
第4回 「BranchCache」と「IKEv2」は出張族の味方?
第5回 アクションセンターに統合された「NAP」のココがスゴい
第6回 管理者もエンドユーザーもハッピーになれる制御ポリシーの活用方法
第7回 情報漏洩防止に役立つ「BitLockerドライブ暗号化」とは
第8回 ソフトウェア・アシュアランス特典をフル活用する
最終回 MDOP 2009 R2でデスクトップ環境を最適化する



















