モバイルWiMAXを取り巻くワイヤレス・ネットワーク環境の現状
公衆無線LANや携帯電話回線では超えられない“壁”屋外でも快適にビジネス・モバイルPCを活用するためには、「どこでも」「高速に」「リーズナブルに」利用できるネットワーク環境が不可欠である。それにも関わらずモバイル・ネットワークは、公衆無線LANと携帯電話回線しか選択肢がなかった。しかし、2009年7月に「モバイルWiMAX」が商用サービスを開始したことで、モバイル・ネットワーク環境は大きく変貌しつつある。第1回ではモバイル・ネットワーク環境の現状と課題を紹介しよう。
モバイル・ネットワークがなくては外出先で仕事にならない
数年前から企業向けに出荷されるクライアントPCは、その半数以上がノートPCだと言われている。具体的な比率は調査会社によって多少異なるが、ワールド・ワイドでは約60%、日本国内では約70%がノートPCというのが業界の通説だ。そのすべてがモバイル環境で利用されているとは限らないが、「PCは持ち歩くもの」という認識が広まりつつあることは確かだろう。
モバイル環境で快適に作業するめに欠かせないのが、モバイル・ネットワークである。多くの企業では、業務連絡に電子メールを多用しているはずだ。「出先なのでメールが確認できません」では業務に大きな支障を来してしまう。
また、Webアプリケーションを活用している企業も多い。典型的な使い方として挙げられるのは、Webアプリ型の業務アプリケーションの利用や「Outlook Web Access(OWA)」によるExchange Serverへのアクセスをはじめ、交通機関の確認、乗車券の予約、ニュースや天気予報の閲覧などだろう。もちろん「Google Apps」に代表されるクラウド型アプリケーションも、Webにアクセスできることが大前提となっている。
ほかにも、モバイル・ネットワークが不可欠な理由は多い。その1つには、多くのアプリケーションが、ネットワークへの常時接続を前提とした作りになっていることだ。例えば、「Microsoft Office」のヘルプ機能は、ネットワーク上の「Office Online」を参照する。ネットワークに接続されていない状態では、下の画面のように警告メッセージが表示されてしまうのだ。



















