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【WiMAX搭載モバイルPCの実力 第2回】

10分でわかる! モバイルWiMAXと既存ワイヤレス・ネットワークの違い

移動中でも高速通信が可能なワケは?
(2009年12月09日)

 前回は公衆無線LANや携帯電話回線など、モバイル・ネットワーク環境の現状とそれらが持つ課題を考察した。今回からは、これらの課題を解決する新サービス「モバイルWiMAX」に焦点を当て、既存のモバイル・ネットワークとの違いを紹介する。第2回は、モバイルWiMAXの仕様を決定しているIEEE規格のポイントを解説しよう。

当初はビル向けの固定無線アクセス
48kmまでを最大134.4Mbpsで結ぶ

 2009年7月に商用サービスが始まったモバイルWiMAXは、公衆無線LANと携帯電話回線の“よいとこ取り”をした新しいモバイル・ネットワークである。WiMAXとは、「World Interoperability for Microwave Access」を略したもので、直訳すれば「マイクロ波(3GHz〜30GHzの周波数帯)を利用した世界標準の通信方式」となる。

 ここで注目してほしいのは、「通信(Access)」という言葉だ。ネットワークの世界で「アクセス回線」と言えば、「電話局から端末までの回線」のことを指す。つまり、WiMAXとは、ADSLやNTTの「フレッツ光」が果たしているのと同じ役割を、無線ネットワークで実現する方式なのである。

 実は、WiMAXはモバイル・ネットワークではなく、固定無線通信(FWA: Fixed Wireless Access)用のネットワークとしてスタートしたという経緯がある。FWAは、通信タワーやビルの屋上に設置したアンテナと端末の間でデータを送受信する方式だ。日本では1998年12月に最大伝送速度156MbpsまでのFWAが解禁になっている。

 WiMAXは、このFWAを実現するための無線MAN(Metropolitan Area Network)規格である。米国電気電子学会(IEEE)は2001年12月、WiMAXを「IEEE 802.16」として承認している。

 WiMAXは当初、10GHz-66GHzという高めの周波数帯域を使っていたが、後に2GHz-11GHzの周波数帯域を追加した。そして2004年6月に承認された「IEEE 802.16-2004」において、最大通信距離48kmで最大伝送速度134.4Mbps(占有帯域幅28MHz時)または74.81Mbps(占有帯域幅20MHz時)という仕様が確定したのである。


▲当初のWiMAX規格はFWAを実現するための無線MANとして策定された
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