ビジネスの“現場”を考えたカスタマイズとは
“何”が“どこまで”必要なのかを考察する一口に「ビジネス・モバイル」といっても、その使われ方はさまざまだ。主に出張先のオフィスでのみ使用されている場合もあれば、外回りの多い営業パーソンが営業車に常時積載し、酷使(?)している場合もある。さらには工事現場や厨房など、一般的にPCが置かれないような場所での使用もあるだろう。こうしたビジネスの“現場”に対応するためには、ユーザーの使用環境に最適化されたカスタマイズが必要だ。第5回では、「ビジネスに対応したカスタマイズとは何か」を考察してみよう。
“壊れない”ことも重要なカスタマイズ要素
ビジネス・モバイルに要求される要素については、これまでの連載のなかでも紹介してきた。オフィス内で利用される一般的なPCとは異なり、持ち運んで利用するビジネス・モバイルには、軽量で頑丈、さらに複数のアプリケーションをストレスなく利用できる性能と、長時間のバッテリ駆動が求められている。こうしたポイントは、ビジネス・モバイルの必須条件だ。
では、ビジネス・モバイルに要求される“頑丈度”はどの程度なのだろうか。
真っ先に挙げられるのが、通勤ラッシュでも耐えられることだろう。自分で営業車を運転する営業パーソンであれば、助手席において(ある程度)雑に扱っても壊れないことが大前提である。
パナソニックの「Let'snote」シリーズは、低反発ダンパーをハード・ディスク・ドライブ(HDD)に装着し、動作時に76cmの高さから落下させても支障なく稼働するかどうかの落下試験をパスしている。天板部には、自動車のボンネットにヒントを得た同社独自の「ストライプボンネット」を採用することで、100kgfまでの加圧振動にも対応しているという。
数字だけで見るとわかりにくいが、高さ76cmはオフィスにある一般的なデスクの高さ、100kgfまでの加圧振動は、首都圏の(殺人的な)ラッシュアワーを想定している。
次に防滴機能について考えてみたい。
ビジネス・モバイルは喫茶店のテーブルやファストフード店のカウンター、さらに新幹線や飛行機の折り畳み式テーブル上などで利用することが多い。こうした状況で、脇に置いてあるコーヒーなどをこぼしそうになってヒヤッとした経験がある人は少なくないはずだ(筆者はある)。
Let'snoteシリーズでは、防滴機能としてウォータースルー構造と防水キーボードを採用している。これによりキーボードの上にコップ一杯程度の水をこぼしてしまっても、両脇から水が“スルー”するため、PCの動作に影響を与えないというわけだ。
かつて「Windows Server World」という月刊誌(2009年12月号で休刊)では、Let'snoteシリーズのキーボードに砂糖入りのコーヒー100mlをかけ、正常に稼働するかどうかの実験を行った(しかもコーヒーの温度は60度)。結果は「まったく問題なく使えた」という。唯一の難点は、「コーヒーの糖分がキーボードの可動部分付近に固着し、キー操作がしにくくなったこと」だそうだ。
- 1
- 2



















