「Wireless USB 1.0」仕様が完成
「Wireless USB 1.0」仕様が5月24日に完成し、USB (Universal Serial Bus)のケーブル不要バージョン推進の動きは大きく前進した。しかし、まだ必要な作業が残っており、同仕様が今後広く採用されるかどうかについての疑問もある。
同仕様は、米インテルやマイクロソフトなどPC業界大手7社からなる「Wireless USB Promoter Group」によって策定された。他の5社は、ヒューレット・パッカード(HP)、アギア・システムズ、NEC、フィリップス(の半導体部門)、サムスン電子である。同グループの代表、ジェフ・ラベンクラフト氏は、すでに同仕様の管理を、USB仕様すべての管轄団体「USB Implementers Forum (USB-IF)」の手に委ねたと語っている。
ラベンクラフト氏によると、今四半期末までに、準拠および相互運用性のテストが、インテルに設置されるラボで開始される予定だ。Wireless USB Promoter Groupは、現行の有線接続のUSBと同じプラグ・アンド・プレイの使いやすさを目指しており、同グループが製品パッケージへの「Wireless USB」ロゴの添付を許可するのは、全製品の相互運用性を認定した後になるという。
ただし、同グループでは、2つのWireless USB機器を初めて導入する際の「関連付け (association)」と呼ばれる手続きについては、まだ詰めているところである。この技術に関するテストが開始されるのは今年第3四半期の見込みであるため、準拠/相互運用性が完全認定された製品が市場に出るのは今年末になるだろう、とラベンクラフト氏は語っている。
Wireless USBは、PCと家庭用電子機器の接続や、機器同士の接続のための、高速ケーブルに代わる手段として開発された。そのベースになっているのは、「UWB(Ultra Wideband: 超広帯域)」と呼ばれる近距離無線伝送技術であり、同技術によって、有線のUSB 2.0に匹敵する480Mpbsという伝送速度が3メートルの範囲で実現されるという。
しかし、IEEEでのUWB標準化作業は、互換性のない2つのアプローチが支持を集め、膠着状態に陥っている。ちなみに、Wireless USBは、両陣営のうち、インテルを主要メンバーとする「WiMedia Alliance」の技術をベースにしている。また、米国以外の多くの国の規制機関では、他の無線技術との干渉を起こす恐れがあるとの懸念を理由に、UWBの使用を許可していない。
ABIリサーチのアナリスト、ダン・ベンジャミン氏は、こうした要素が、コスト削減につながるだけのスケールメリットをWireless USBが実現できるかどうかの見通しを不透明なものにしていると指摘する。また同氏によると、ここ数年、「Bluetooth」がケーブルに代わる無線技術として地歩を固めており、その伝送速度もUWB利用によって大幅に高まる可能性があるほか、IEEE 1394インターコネクト標準の無線バージョンも策定途上にあるという。
(Originally reported by Stephen Lawson, IDG News Service 05/24/2005)



















