クライアント管理コストをいかに下げるか――決め手はWindows 7へのリプレース
ホンダアクセスが取り組むクライアント環境の最適化計画クライアント環境の運用管理を効率化する方法の1つとして、より高機能な最新OSのリプレースという選択肢がある。ホンダアクセスは、クライアントOSをWindows 7にアップグレードすることでクライアント環境の運用管理に要するコストを大幅に削減したという。2月26日に開催された「Enterprise Client Strategy 2010」の閉幕特別講演では、ホンダアクセスにおけるWindows 7の導入事例が披露された。
管理コストを視野に入れ Windows 7の導入を決定
本田技研工業にドライブ・レコーダーやETC車載器などの純正部品を供給するホンダアクセス。同社では、情報システムのコストの76%が保守や運用管理に、24%が革新への投資に使われていた。閉幕特別講演に登壇したホンダアクセス 情報システム部の浅井博氏は、「この割合を逆転させるため、固定費を変動費にしていくことが課題だった」と振り返る。
この課題を解決するため、同社では、まずIT資源の棚卸しから着手した。そこで判明したのは、使用している製品や技術がバラバラで全体効率が悪いということだった。特にクライアント端末は、業務ごとに標準OSイメージを作成、管理しており、そのイメージ数は約70種類にも上っていた。
また、棚卸しの結果、一部の業務を除けば、ほとんどのクライアント端末のOSがWindowsであることを再確認した。今後もWindowsを使い続けるだろうと判断した浅井氏は、全体最適を意識したITポートフォリオの見直しのため、マイクロソフト製品を積極的に導入することを決定した。さらに「管理まで視野に入れると、Windows 7がコストを抑える最適解と考えた」(同氏)のだという。
Windows 7でコストを抑えられる理由は3つ。1つ目は「運用チームとヘルプデスクの負担の軽減」。Windows 7 Enterpriseに加え、Desktop Optimization PackやSystem Centerの活用でOSイメージの管理負担、展開・変更に伴う作業負担を軽減できることから、サポートやトラブル対応に要する時間を大幅に短縮できる。
2つ目は「標準機能の活用」。Windows 7 Enterpriseで利用できる標準機能によって、PC 1台ごとのコスト負担を大幅に削減しつつ、セキュリティ面での機能拡張、守備範囲の拡大を負担なく実現することが可能になる。
3つ目は「互換性機能の利用」。Windows 7が備える互換性機能を利用し、アプリケーション仮想化技術による延命措置を平行して進めることで、検証工数を削減することができる。
ホンダアクセスは、Windows 7の導入をはじめとするクライアント環境の刷新で、2010年のITコストを、2006年と比較して24%削減することに成功した。今後の目標として浅井氏は「変化に対応し、調和の取れたビジネスフローを作り上げる新世代ITの実現である」と述べ、講演を締めくくった。
●Enterprise Client Strategy 2010 講演レポート
○開幕記念講演: ビジネス変化に強い企業クライアント環境を目指して、今から準備に着手せよ(アイ・ティ・アール 生熊清司氏)
○性能・運用管理・セキュリティにすぐれたクライアントPC環境を構築する「スマートな投資」とは(インテル 坂本尊志氏)
○Windows 7の早期導入/移行で「クライアント環境の最適化」を図る(マイクロソフト 細井 智氏)
○ITマネジャーが抱える諸課題を解決する「理想のクライアントPC環境」とは?(デル 堀内 朗氏)
○サーバ統合で使う仮想化ソリューションを、デスクトップに応用して可用性を高める(ヴイエムウェア 橋本洋氏)
○多様化するワークスタイルに、5つのデスクトップ仮想化手法で応える(シトリックス 村上愼一氏)
○閉幕記念講演: クライアント管理コストをいかに下げるか――決め手はWindows 7へのリプレース(ホンダアクセス 浅井 博氏)
●各講演資料がダウンロード可能です → Enterprise Client Strategy 2010 イベント・サイト



















