ビジネス分野でも注目されるモバイルWiMAX
その活用事例を探る「いつでもどこでも常時高速接続」を可能にするモバイルWiMAXは、ビジネス・シーンで利用できるネットワークとしても注目されている。第5回ではちょっと視点を変えて、ビジネスで活用されているモバイルWiMAXの事例を、新規格「IEEE 802.16m」の紹介も交えながら見ていこう。
基地局数は間もなく7,000局へ
レピーターでサービス・エリアも拡大
2009年7月の商用サービス開始から半年以上が経過した、UQコミュニケーションズのモバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」は、急速にサービス・エリアを拡大している。2010年3月末には基地局数が7,000の大台に達する見込みであり、今後もサービス・エリアはさらに拡大する予定だ。
利用料金プランも、定額の「UQ Flat(4,480円/月)」をはじめ、利用しない月は380円で月額上限が4,980円の「UQ Step」や、申し込みから24時間600円で利用できる「UQ 1 Day」(すべて税込)などが提供されており、ユーザーは自身の利用状況に合わせてサービスを選択することができる。
また、最新のビジネス・モバイルPCは、WiMAXモジュールを標準搭載したモデルも多く、簡単にモバイルWiMAXを利用できるようになっている。例えば2月17日から販売されているパナソニックの「Let’s note F9/S9/N9シリーズ」(2010年春モデル)は、モバイルWiMAXモジュールが標準で搭載されており、受信最大20Mbps/送信最大6Mbpsと、高速通信を実現している(法人モデルは件名対応)。
こうした“モバイルWiMAXの広がり”をさらに推進すべく、UQコミュニケーションズでは現在、基地局の増設と並行して建物内部にまで電波を浸透させるための取り組みを、積極的に行っている。
その1つが、東京都心部で実施されている120度の指向性を持つセクターアンテナを密に配置する対策だ。UQコミュニケーションズ執行役員常務で営業部門長を務める加固秀一氏は、「同対策により、RSSI(受信信号強度)とCINR(搬送波レベル対干渉・雑音比)が向上し、建物の窓から電波が入りやすくなる。その結果、『同じ建物の中でも窓から遠ざかると通信が不安定になる』といった課題も解消される」と説明する。
もう1つ注目したいのが「レピーター(中継装置)」の投入だ。レピーターとは、建物の内部や地下にも確実に電波を浸透させるためのデバイスである。レピーターの運用には免許(WiMAX/WiMAX小電力レピーター包括免許)が必要となるが、同社はこれを2010年1月15日に取得している。これにより、例えばこれまで電波の届きにくかったホテル室内や地下街といったエリアでも、モバイルWiMAXが利用できるようになるのだ。



















