日本HP、ブレードPCを用いたシン・クライアント・システム「HP Consolidated Client Infrastructure(CCI)」の販売を開始
日本ヒューレット・パッカード(HP)は今年6月21日、ブレードPCベースのシン・クライアント・アーキテクチャを採用したクライアント統合管理システム「HP Consolidated Client Infrastructure(CCI)」の販売を開始した。同製品は、個々のクライアントPC内にあるアプリケーション実行環境とストレージを中央のデータセンターに集約、一元管理することで、高度なセキュリティと運用管理コストの低減を実現するものである。
HP CCIは大きく分けて、次の4つの要素によって構成される。その要素とは、ブレードPC「HP bc1000 blade PC」、ロード・バランサ「F5 Dynamic Allocation Software」、NAS(Network Attached Storage)またはSAN(Storage Area Networks)、Windows XP Embedded搭載のシン・クライアント端末であり、次のようなプロセスでそれぞれが動作することになる。
まず、エンドユーザーがシン・クライアント上でログインを行うと、シン・クライアントはRDP(Remote Desktop Protocol)を介してデータセンター内のブレードPCへの接続を開始する。この接続要求はロード・バランサによって適宜、待機中のブレードPCに振り向けられる。シン・クライアントとの接続が確立したブレードPCは、その内蔵ハードディスクにインストールされたWindows XPを起動し、ログインしたユーザーのデスクトップ環境をNASまたはSANから読み込む──というプロセスである。
ブレードPCは、トランスメタの1GHz/Efficeon TM8600プロセッサ、512MBのメモリ、40GBのハードディスクを搭載している。OSはWindows XPなので、既存のPCで日頃利用しているアプリケーションをそのまま実行できる。なお、ブレードPC自体に障害が発生しても、ユーザーのデータはNAS/SANに格納されているため、別のブレードPCに接続することで、障害発生前の環境を復元し、作業を再開することが可能だ。
HPは、同社が2007年に出荷する企業向けクライアントPCの約10%がHP CCIによるシン・クライアントになると見込んでいる。発表会では、同社代表取締役副社長の馬場真氏が、「HP CCIは、昨年の米国での発表以来、100社を超える大手企業からの問い合わせを受けている」と話し、今後、HP CCIが同社において重要な役割を果たす製品になっていくという考えを示した。
また、米国HPのビジネスPCマーケティング担当バイスプレジデント、ジェフ・グローダン氏はコスト削減効果について言及した。「HP CCIを4年間運用した場合のTCOは、従来のクライアントPCの約50%である。その導入メリットは、エンドユーザーがセキュリティ・パッチの適用やデータのバックアップといった作業から開放されるだけにとどまらないのだ」(グローダン氏)
HP CCIの参考価格は、100台のブレードPCとスイッチ、ストレージなどをセットにした構成で1,400万円より(シン・クライアント端末、各種ソフトウェア、サービス費用除く)。
(石井政男/Computerworld)



















