ネットブックは死せず!! COMPUTEXで“魅せた”各社新製品の存在感
低価格を武器に生き残れるか「COMPUTEX Taipei 2011」で披露されているもっともホットなガジェットは、タブレット端末に違いないだろう。しかし、ネットブックもまだまだ健在だ。会場では複数のベンダーが今年投入予定の新モデルを発表した。アナリストたちは「価格の安さ」こそ、ネットブック売り上げに貢献する重要な要素になると見ている。
各社が続々新製品を披露
搭載OSもさまざま
「ネットブック」という概念を最初に打ち出した台湾PCメーカーAsustek Computer(ASUS)は、Computexで新機種2モデル「Asus Eee PC 1025C」と「Asus Eee PC 1025 CE」を発表した。両モデルともWindowsベースで、2011年第4四半期に世界市場で販売予定という。スリープモードから2秒でWindowsを起動できる「インスタントオン」機能を搭載しており、価格は299ドルからとなっている。
このほか同社の新機種で注目を集めているのが、米国Intelの「MeeGo」モバイルOSを採用した「Eee PC X101」だ。今年7月に世界市場で販売予定であり、価格は199ドル。同製品のWindows 7バージョンもリリースされる予定で、価格は240ドル〜250ドルになる見込みだという。
ASUSのライバル、台湾Acerも負けてはいない。199ドルの低価格ネットブック「Aspire One Happy」を披露している。同製品はWindowsと「Android 2.3」の両OSを搭載し、システムをリブートして2つのOSを切り替えることができる。こちらはすでに発売が開始されている。
さらに中国Lenovo、韓国Samsung、富士通の各社は、Meegoを搭載したネットブック製品を展示している。
Intel幹部は、「ネットブック市場は今後も重要であり続ける。当社の新チップ技術でネットブック価格を199ドルまで引き下げたい」とコメントしている。
低価格維持がネット
ブック存続のカギ
もっとも、ブームに沸くタブレット市場の影響で台湾 Micro-Star International(MSI)をはじめとする一部PCメーカーが、ネットブック・デバイスの開発にかかるリソースをシフトしつつあることも事実だ。MSIの共同創設者兼シニア・バイスプレジデント、ヘンリー・ルー(Henry Lu)氏は、同社ネットブック製品の出荷台数が低迷していることに言及し、「当社は(ネットブック製品に)注力しない」との考えを示した。
複数の調査会社は、向こう数年におけるネットブックの世界出荷台数は減少し、売上高も人気のタブレットに奪われる傾向にあると予測している。米国調査会社IDCによれば、2011年のネットブック出荷台数は、昨年の3,560万台から3,240万台に落ち込む見通しだという。
IDCのアナリスト、ヘレン・チャン(Helen Chiang)氏は、「現在、ネットブックがポータブルPC市場全体に占める割合は20%だが、今後2〜3年以内にベンダー各社から低価格の新型タブレットが投入されるに伴い、ネットブックのシェアは10%にまで縮小する」と指摘している。ちなみに米国Apple「iPad 2」の価格は現在、499ドルまで下がっている。
ネットブックの売り上げが先細りする一方で、タブレットの出荷台数は今年爆発的に膨らむと予測されている。米国調査会社Gartnerによれば、2011年のタブレット・デバイスの出荷台数は昨年比181%増の5480万台に達するという。
「タブレットがコンシューマーに好まれるのは、ネットブックと比べてバッテリー寿命が長いこと、そしてブートタイムが短いことだ」(チャン氏)
ただしチャン氏は同時に、次のようにも指摘している。
「ネットブック製品にとって今年もっとも重要なのは、テクノロジーでもなく、デザインでもない。それは、価格だ」



















