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「Vista」のリリース候補第1版が公開へ──完成版は予定どおり1月か?

(2006年08月29日)

 情報筋によると、米国マイクロソフトは次期Windows OS「Windows Vista」のリリース候補第1版「Windows Vista Release Candidate 1(RC1)」を、早ければ米国時間の8月29日から製品レビュアーに提供、9月5日から一般公開する見通しという。これは、同OS完成版のビジネス顧客向けバージョンの提供が予定どおり年内に開始される可能性が高いことを意味している。

 RC1の公開は、そのソフトウェアを製造工程に渡すための準備が、最終段階に差し掛かっていることを示すものだ。製品CDを製造する前工程でバグを洗い出し、修正するために、ほぼ最終版のコードが評価される。従来同社は、Windows Vista RC1を9月末までに公開するとしてきた。

 ジュピター・リサーチのアナリスト、ジョー・ウィルコックス氏は、RC1のテスト・プロセスは「何もいないように見える部屋の中で、殺虫剤を散布し、本当に虫がいないかどうかを確認するのに似ている。虫が壁の隙間などに隠れていないかどうか調べるのと同じだ」と語る。

 ウィルコックス氏によると、Windows Vistaは少なくともRC2まで提供される可能性が高いという。RC2が最終のリリース候補版になれば、予定どおり、ビジネス顧客向けとコンシューマー向けのVista完成版の提供がそれぞれ今年11月と来年1月に開始されることになる。

 ただし、「万一、見つかった何らかの問題やバグのためにRC3の公開も必要になった場合には、完成版の提供開始は遅れることになる」と同氏は付け加えている。

 ウィルコックス氏によると、前回のWindowsメジャー・アップグレード「Windows XP」では、RC1の公開から、最終化したコードを製造工程に送るまでには2カ月かからなかったという。

 実際にWindows Vista RC1が9月5日前後に公開したとすれば、製造工程向けリリース(RTM)とビジネス顧客向けリリースの時期は早ければ11月初旬になる可能性がある。ちなみに、マイクロソフトは従来、Vistaのビジネス顧客向けリリース時期を11月としているが、11月のいつごろになるかは明言していない。

 OEM各社が、PCに同OSをインストールしてテストし、市場に投入するまでには、通常、およそ6週間かかる。そこで、Windows VistaのRTMが11月末までに完了すれば、来年1月のコンシューマー向けリリース予定に間に合うと見られる。

 なお、マイクロソフトはVistaのコンシューマー向けリリースが1月のどの時期になるかも明言していない。だが、一部の観測筋は、同社はラスベガスで2007年1月8〜11日に開催される全米家電協会(CEA: Consumer Electronics Association)の見本市「2007 International CES」でWindows Vistaの大々的な発表を行いたいと考えているのではないかと見ている。

 マイクロソフトは今年3月に、ビジネス顧客向けとコンシューマー向けのVista完成版のリリース予定時期を11月と来年1月に延期した。しかし、さらに延期される可能性があると疑う業界アナリストも少なくなく、その想定に基づいてマイクロソフトの売上げ予測を変更した証券アナリストもいる。

(エリザベス・モンタルバノ/IDG News Service サンフランシスコ支局)

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