シトリックス、WAF/SSL-VPN機能を統合したアプリケーション・スイッチ用ソフトを発表
トンネリング技術を使わないWAN高速化装置の国内初投入も明らかにシトリックス・システムズ・ジャパンは6月6日、同社のアプリケーション・スイッチ「Citrix NetScaler」向けソフトウェアの新版「Citrix NetScaler System 8.0」を発表した。同時に、同社としては国内で初めてWAN高速化装置「Citrix WANScaler」を投入することも明らかにした。
NetScaler 8.0は、Webアプリケーション・ファイアウォール(WAF)機能「Citrix Application Firewall」を備えるほか、エンドユーザー側のパフォーマンスをモニタリングする機能である「Citrix EdgeSight」、SSL-VPN機能の「Citrix Access Gateway」を統合している。
特にWAFは、統合によりパフォーマンスが大幅に向上しているという。シトリックスによると、NetScaler用カスタムOSの「NetScalerOS」上でWAFを動作させられるようになったことで、最大1.8Gbpsという業界トップ・レベルのパフォーマンスを達成したとのことだ。同社のWAFは、2006年12月に買収した米国テロスのWAF技術がベースになっているが、NetScalerOSへの統合前のパフォーマンスは、最大で120Mbpsにとどまっていた。
NetScaler 8.0は、「Standard Edition」「Enterprise Edition」「Platinum Edition」の3種類の製品エディションで構成されている。価格は、最も低価格なStandard Editionで306万2,300円(税抜)から。出荷開始日は7月2日となっている。
同時に発表されたWAN高速化装置のWANScalerは、国内では初投入となる製品だ。中核アーキテクチャには、2006年8月に買収した米国オービッタル・データのWAN高速化技術「AutoOptimizer」エンジンが搭載されている。
AutoOptimizerエンジンは、WANの遅延/ジッタ/パケット損失などにおいて、アプリケーションごとに異なる要件を自動で判断し、最適な圧縮技術を適用する機能である。同エンジンを搭載したことでWANScalerは、、大容量データ転送アプリケーションを用いたベンチマーク結果として、従来よりレスポンス時間が400%、スループットが200倍向上しているという。
同社ネットワークプロダクト担当部長の山村剛久氏は、WANScalerの特徴として、「トンネリング技術を使わないため、既存ネットワークの設定変更が最小限で済み、導入を容易にする」点を挙げた。拠点間にトンネルを作成する競合製品では、拠点が増えた際にネットワークの設定を変更するといった対応が必要だが、 WANScalerではトンネルを作成しないため、こうしたネットワーク設定が最小限になるという。
WANScalerでは、小規模拠点からデータセンター向けまでをラインアップする「8000」シリーズと、1対1の拠点間接続向けの「6000」シリーズが用意されている。8000シリーズは7月2日から出荷が開始されるが、6000シリーズは2007年第3四半期からの出荷が予定されている。価格は、8000シリーズで85万円(税抜)からとなる。
(山上朝之/Computerworld)


















