ローソン新浪社長が語る、“顔”の見えるコミュニケーションの重要性
パナソニック「ビジネス スキルアップ アカデミー」特別編Let'snote15周年企画の一環として、facebook上で開講している「ビジネス スキルアップ アカデミー」。特別編ではローソン代表取締役社長の新浪剛史氏を講師に、一橋大学イノベーション研究センター長の米倉誠一郎氏をモデレーターに迎え、9月30日に公開収録が行われた。
今回は「トップ経営者に学ぶ『情報人』とは」と題し、ローソンのソーシャルメディア戦略と、新浪氏が実践するコミュニケーションの方法などが語られた。
冒頭、新浪氏は現在のコンビニエンスストア市場について、「顧客は男性中心で、女性やシニア層を取り込むのが課題となっている」と語り、その戦略として、生鮮コンビニやナチュラルローソン、さらに「プレミアムロールケーキ」をはじめとするスイーツの開発に注力していると語った。
こうしたスイーツの開発や認知度をアップさせるための戦略として同社が注力しているのは、徹底した顧客ニーズの把握と口コミによる“水平型”の訴求である。
「こちら(ローソン)が一方的に宣伝を仕掛けたりモニターを雇ったりして調査しても、顧客の本音は掴めない。それよりも女性が集まるイベントなどに出向いて試食してもらい、正直な感想をブログやSNSなどで発信してもらったほうが訴求力が強い」(新浪氏)
ローソンはfacebook上に「あきこちゃん」という公式キャラクターを起用し、ダイレクトな顧客ニーズ把握に活用している。顧客からの意見や口コミを分析し、それを次の商品開発に活かそうという戦略だ。こうした顧客の声がスピーディーに商品開発に反映されることについて新浪氏は、「われわれにとって『CGM』は、「Consumer Generated Media(消費者生成メディア)ではなく、Consumer Generated Merchandise(消費者が商品を作り上げていく)ことだ」と語る。
もう1つ同氏がコミュニケーションで大切にしているのは、自分が属する組織以外の人(外部の人)と積極的に会うことだという。相手を理解し、信頼を得るためには、一見非効率に思われがちな「会って話す」コミュニケーションが重要であると説く。
「例えば、スイーツの素材は原料からこだわり、農家と組んで農業を始めている。(中略)地元密着でビジネスをすることで、地元から商品を仕入れたり、こちらから商品開発の提案をしたりできる。こうして地道に関係を構築することで、例えば東日本大震災の時にも(ローソンの配送車は)緊急車両としての許可がおり、被災地域にいち早く食料を届けることができた」(新浪氏)
こうした考え方は、同氏が商社勤務時代から培われたものだという。大組織に属していると、井の中の蛙になりがちだ。それよりも“外の世界”と積極的にかかわり、人脈と視野を広げるように心がけたと語る。「人間も1つのアセットであり、自分の市場価値が高いかどうかは外に出てみないと分からない。外の世界に出ると、自分の視野が狭かったことがわかる。自分を客観視するためには、会社以外の人と接点を持つこと。そして、自分自身が人と違う存在になることだ」(新浪氏)
ITの活用については、「苦手な分野だが、人と会う前に事前に情報を仕込むために利用している。そうすれば、初対面でも人間関係がスムーズになる」とコメントした。
最後にナビゲーターの津田大介氏とのセッションでは、ビジネスのスピード感ついて語られた。ここでも新浪氏は、「差別化の原点は競争。(やる前から)シミュレーションしてすべてを準備してからスタートするのでは遅い。走りながら考えるぐらいの心意気でチャレンジしている」とコメントした。
なお、同日収録された内容は、以下の日程でfacebook上で配信される予定だ。
・Chapter1 10月7日(金)
・Chapter2 10月14日(金)
・Chapter3 10月21日(木)
・Chapter4 10月28日(金)
また、パナソニックは9月30日と10月1日の2日間、同じ六本木ヒルズ内(ウエストウォーク2階南側)において、Let'snoteの最新モデルシリーズを直接体験できるイベント、「レッツノート タッチ&トライ」を開催した。今回は、Let'snote15周年記念として10月14日から発売予定のLet'snote S10 SSD搭載モデルに注目が集まっていた。
台数限定で発売されるLet'snote S10 SSD搭載モデルは、CPUに「インテル® Core™ i5-2540M vPro™ プロセッサー 2.60GHz(ターボ・ブースト2.0利用時最大3.30GHz)」を採用し、128GBのSSDを搭載。バッテリー駆動時間は約18時間というすぐれものだ。12.1型ワイド液晶搭載で、重量は約1.3kg。ビジネス・パーソンのニーズをすべて満たしたビジネス・モバイルである。実際にLet'snote S10を触っていたビジネス・パーソンは、「18時間もバッテリー駆動するなら、2日間の出張でもACアダプターが必要ないんですね」と関心していた。

















