第3四半期のタブレット販売台数、予測を下回るも年末商戦で回復か
王者アップルは2011年第4四半期にシェアを失う可能性ありIT専門の調査会社である米国IDCによれば、第3四半期のタブレット販売台数は1,810万台で当初の予測を下回ったが、年末に予想以上の需要が見込まれるため、市場は活性化する見込みだという。
IDCのアナリストらは、2011年6月から9月までの期間に販売網へ出荷されるタブレットを1,920万台と見積もっていた。実際の数字はこれに届かなかったものの、販売台数は連続して約24%アップしており、前年比では260%以上の増加となる。
もっとも、米国Amazon.comの「Kindle Fire」や米国Barnes&Nobleの「NOOK Tablet」といった新製品の登場により、第4四半期にはタブレットに対する需要が大きくなるとIDCは考えているようだ。同社はこうした仮定の下、年間の世界タブレット出荷台数予測を6,250万台から6,330万台へ上方修正した。
またIDCは、Kindle FireやNOOKがAndroid OSの勢力拡大に貢献し、同OSの市場シェアを現在の32.4%から40%程度まで押し上げるだろうと述べている。
Androidのシェアが伸びればAppleの「iPad」が犠牲になり、同製品のシェアは59%近くまで落ちると思われる。Hewlett-Packardのタブレット市場撤退もAndroid陣営には追い風となった。HPはwebOSをオープンソース・プラットフォームへ転換させる計画だが、IDCは同OSがメディア・タブレット市場に舞い戻り、重要なポジションに座ることは考えにくいとしている。
シェアは奪われつつあるものの、Appleはあいかわらずタブレット・べンダーとして一頭地を抜いている。同社は第3四半期に1,100万台のiPadを出荷し、シェア61.5%を確保した。
モバイル・デバイスにおけるAppleの宿敵とも言えるSamsungは約100万台のタブレットを販売し、5.6%のシェアを獲得して2位につけた。
第3位はHPで、出荷台数は90万3,000台、シェアは5%となっている。
トップ5の残りは、出荷台数80万5,000、シェア4.5%のBarnes & Nobleが4位、シェア4%のAsusが5位という顔ぶれだ。
Appleが王座を守るためには、タブレットにより適したアプリ、iPadの新バージョン、重要な新興市場国での路面店の拡充などがカギとなるだろう。一方のAndroidは、価格のさらなる引き下げやOSの改善を武器に広範な市場をものにしていくと思われる。
(Mikael Ricknas/IDG News Serviceストックホルム支局)

















