ウォルマート、ITアウトソーシングを縮小し、ITスタッフを250人増員へ
小売大手の米国ウォルマート・ストアーズは、計画中のITアウトソーシング・プロジェクトを縮小し、ITスタッフを250人増員することを明らかにした。新スタッフはベテランではなく大学新卒者の中から起用し、既存ITスタッフについても約25%を昇進させるとしている。
これは、ニューヨークで12月5日に開催されたフォーブスCIOフォーラムでウォルマートのCIO兼執行副社長のリンダ・ディルマン氏が明らかにしたもの。同氏は、「優秀で若い頭脳を持つ人材を採用したい」と語った。
新ITスタッフは、アーカンソー州ベントンビルの本社で勤務する。同地は他の地域よりも給与や住居費の水準が低いほか、ITの集中管理にも適しており、現ITスタッフもほとんどがここに勤務している。
ウォルマートは、ITのアウソーシング・プロジェクトに取り組んできたが、当初見込んでいた効果が得られないことことから、その計画のほとんどを取りやめた。「当社はオフショア開発を試みたが、うまくいかなかった。確かに、支払う給与は削減できるが、(プロジェクト完了までの)期間が伸びることが明らかになった」とディルマン氏は説明する。
ウォルマートでは現在、小売チェーンを買収したブラジルと中米で「リモート開発センター」を構築しているが、これらの組織についても、グローバルな(IT)開発思想を反映したリモート開発チームにしたいとしている。
フォーブスCIOフォーラムでは、ディルマン氏に対して、「登場を期待している情報テクノロジーは何か」という質問も投げかけられた。
同氏は、その回答の1つとして、まず電子メールを効果的に管理するツールを挙げ、その理由について、「電子メール処理の負荷は組織を最も消耗させるが、効果的なツールが存在していない」と述べた。
もう1つの回答は、ウォルマートの膨大なサーバ資産(本社の3,000台のサーバとそれ以外の8,000台のリモート・サーバ)を効率的に管理できるツールである。「かなりの余剰なリソースが存在しており、効率的に管理できるツールを必要としている」(同氏)
また、ディルマン氏は、ウォルマートのインターネット事業部門の役割が拡大し、インターネットに対するプレゼンスが大きく変化したことにも言及した。
同事業部門は、もともと製品を販売するためにスタートしたが、現在ではマーケティングにかかわる業務が増加しつつあるという。「将来的には、Webサイト上で利用できるツールを提供し、顧客自身が店舗に何を買いに行くかを事前に計画したり、医薬品の購入や服用などについて管理したりすることを可能にしたい」(ディルマン氏)
またウォルマートは、ITを利用した商品やサービスの開発を複数の技術ベンダーと提携して行っており、当初はその成果をウォルマートが独占的に使用または販売する方針だ。例えば、ウォルマートは米国NCRと提携して、利用者が現金を引き出したり、オンラインで支払ったり、テレフォンカードを購入したりすることができるATMに似たマシンを開発しているが、これらのマシンは現在、ウォルマート・チェーンの3,500店舗への設置が進んでいる。
このほかにも、あるパートナーと共同して、店舗にWiMAXベースの無線デジタル・サービスを提供するシステムを試験中だという。パートナーの名前は明らかにしていない。
(Originally reported by Julia King, Computerworld 12/05/2005)
(Computerworld (US))



























